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2020/03/14

映画を見た5 氷菓



省エネ主義をモットーとする折木奉太郎は、姉の命令で部員ゼロで廃部寸前だった古典部に入部する。
そこに一身上の都合で名家の令嬢・千反田えるも入部。
好奇心旺盛なえるに引っ張られた奉太郎は、潜在的な推理力を開花させ、学園に潜む謎を解き明かしていく。

90点


お世辞にもこの映画の評判は良くない。
「氷菓 実写」で検索すると「爆死」「ひどい」 といった実写化映画あるあるのサジェストが出てくるし、実際に売り上げや観客動員は全く芳しくなかったそうだ。
アニメ版が京都アニメーション制作で高いクオリティを誇ったこともありハードルが上がっているのは否めないが、それにしたってこの映画のウーン感は中々のものだ。

データベースは結論を云々

主役、折木奉太郎の友人役の福部里志役の人は中々エキセントリックな顔立ちをしている。これはこれで里志のウザさが出ていて良さもあるのだが、原作ではそれなりに容姿が整っていると評されている里志役がこの演者というのは初見のインパクトは絶大だ。




私、気になります!

そしてヒロイン千反田える役の広瀬アリスという役者。この役者が問題だ。
素人目に見ても演技が下手で粗が目立つし、顔がケバ濃すぎて田舎の豪農の娘という感じが全くしない。
原作~アニメのえるたそが好きな人ほど拒絶反応は大きいのではないか。





何より度肝を抜いたのが舞台となる神山高校の校舎だ。
グラウンドを踏み荒らさないと校舎まで辿り着けない驚愕の構造に目がいくが問題はそこではない。





アニメ、氷菓で描かれる神山高校は作者米澤穂信の母校もである岐阜県立斐太高等学校が忠実に再現されている。
氷菓の舞台はまさしく岐阜なので斐太高校を舞台とするのは何ら自然なことだ。
それが全く違う校舎になっていたショックは大きかった。

↑の校舎は群馬県にある校舎で、使用されたのは外観のみらしい(内装は栃木県の校舎を使ったようだ)
中の使用は難しくとも、外観のみの撮影なら斐太高校でも可能だったのではないかと思わざるを得ない。
何よりグラウンドを踏み荒らさないと校舎まで辿り着けない構造がおかしい。


奥の部屋

そしておかしいのが古典部の部室だ。
古典部というのは部室棟の片隅にある小さな部室……のはずだが、この映画の古典部はどう見ても音楽室だろという場所にある。





部屋の中もまるで音楽室かのように広い
こんなにスイッチがたくさん付いてる古典部があってたまるか!
隠す努力ぐらいはしてくれ……







と、ここまでこき下ろしたが実写版氷菓だが、感想としては非常に良い映画だった。




中盤からはアニメ版でも使用された岐阜県高山市の聖地をふんだんに使用することで氷菓感を増してきたし、千反田家の豪邸などは雰囲気が出ていてとても良かった。

原作やアニメでは淡々と進められていった氷菓の真相も映画版ではドラマチックに仕立て上げられていた。
原作の淡々とした雰囲気が好きだという人もいるだろうが、1本の映画として私はこの実写版の演出が好きだ。
折木奉太郎のバラ色の青春観と関谷純の青春のリンクも分かりやすく行われており、この映画で初めて氷菓に触れる人でも十分楽しめる作品に仕上がっていたと思う。
むしろこの映画で氷菓に初めて触れることで先入観なく実写を楽しみ、そこから原作orアニメを見ていくのが最も効率的な氷菓の楽しみ方ではないかという気さえしてくる。


氷菓ファンの人はビジュアルを飲み込むのに時間がかかると思うが、中々どうして良い作品なので食わず嫌いをせずに是非見て欲しい。アマプラやNetflixなど各種サイトでどこでも見れる作品のはずだ。

2020/03/13

映画を見た4 マネーボール


プロ選手引退後、低迷する貧乏球団・アスレチックスのゼネラルマネージャーとなったビリー・ビーン。
彼は青年・ピーターが主張するデータ重視の選手評価をもとに、安い選手を買って勝利を狙う独自の戦略を実践する。
当初は結果が出ず反発を招くが…。

70点

底の浅い映画だった。
試合を見ないGMに感情移入することはできない。すごいのはビリー・ビーンじゃなくてピーター。
でも出てきた選手をWikipediaで調べて経歴を知るのは面白かった。
この映画の価値はそれぐらいです。

2020/03/12

映画を見た3(帰ってきたヒトラー&タッチ)



帰ってきたヒトラー
82点

本日は二本立て。
帰ってきたヒトラーは現代にタイムスリップしたヒトラーがモノマネ芸人と勘違いされ大スターになっていく話。
コメディとしてはシニカルに寄せてる感があるけど、このヒトラーならみんなから好かれるだろうな~!という説得力は十分。
でもヒトラーが好かれるというのはそういうことなんだよな~!
ヒトラーは俺達の心の中にいるんだ!

でも日本人だから、あんまり実感はないな~、

トランプが当選したアメリカとかを思うとこの映画で言ってること洒落にならなくて恐ろしくなっちゃうね。


日本だとこういう革命児の転生モノといえば信長のイメージなんだけど、信長が美化されて描かれるのに対して、ヒトラーは良くも悪くも偶像に対して純粋な形で出してくるのはタブー視された文化故なんだろうな~。


劇中のとあるシーンの背景がどう見てもCGっぽいんだけど、コレ普通の人が見てもCGだと思わないと思うぐらいレベルが高い背景です。
でも、見てたらCGの違和感がバリバリでね、気持ち悪いんですよ~これが。

 CG撮影のシーンだったよ!

普通の人が見ても気付かないクオリティのCG背景をCG撮影のシーンでお出ししてくる技術凄すぎる。
一昔前の特撮モノみたいな落ち方好き。






タッチ
88点

映画やドラマを見た人がこの役者さんが良かった~! とか、この役の人が良かった~~! とか感想言うでしょ? 一般ピーポーに至ってはそれが基本的な映画の楽しみ方だとも思う。
僕はそれ全然分からない。映画をそういう楽しみ方したことがない。
そもそも現実の人間に興味がない。僕の前世は蛇です。

そんな僕でも、タッチを見て「長澤まさみが良かった!」と言う程度には長澤まさみの引力がすごい映画だった。

2世代前の老人からあの頃の人間はタッチの南ちゃんにみんな恋したもんやという話はよく聞いたけど、この長澤まさみならその伝説も頷ける。
みんな南ちゃんに恋しちゃうよ!

こ、これが南ちゃんってやつですかあああああ!!??


何よりこの映画の最大の美点は天気が良い。これに尽きる。
僕は天気が良い作品が大好きなので、作中の天気が良いとそれだけで評価が上がります。


天気が良い~~~



天気が良い~~~~~



2000年代前半邦画のこういう感じの画質すき


青春って晴天だ!!!



作品の内容はとしては、感動するシーンで動きがスローモーションになる演出が多用される邦画の伝統芸能が駆使されており、ウォーターボーイズ感がすごかった。


2020/03/11

映画を見たその2(ラ・ラ・ランド)



映画部第二弾。Twitterのアンケートで決まりました。
 「タッチ」と「氷菓」に一票も入らなかったのちょっとショックですよ。





で、見たんだけどこの映画ヒドいよ!
ドリームにクライミングしていく若者の話だと思ったら成功者でも人生はままならねぇ話だったでゴワス! ゴワスゴワス!
もっと若者の話をせえ! だったらあんなに楽しそうなOPなんか作るな!


この角度でバットに当てれば確実にホームランが打てるのにセカンドゴロを打ってランナーを進塁させることを目的にしてしまった。
だったら最初からホームランの夢なんか見せんな!

映画作ってる人間ってこういう自意識が気持ち悪いんだよな。
ホームランを打てる場面でセカンドゴロを打つことに快感を覚える人は楽しめると思う。


本編で言及されている作りたいものとウケるものは違うという話。
この作品はウケを狙ってスイングしてるのに結局は作りたいものを作ってしまっていて最悪ですよ! 序盤の決められたセトリを途中で変えて勝手に弾きたい曲を弾き出す主人公と何が違うの!?
そのくせ男がめちゃくちゃ健気で良い男なのに、女はワガママで最悪な女で最悪。
これ逆だったらポリがコレの方面から色々叩かれるからこういう形になったんでしょう。わかる、分かるぞ! ビビってるんですよ。イキってるくせにビビってる。

何よりその女が良くない。ただでさえあんまり可愛くないのに、心までブサイクだったら、応援しようがないでしょう!
俺たちは一体誰の夢を応援すればいいんだ!


こんな中途半端な映画作ってたら、誰からも評価されませんよっ!


『ラ・ラ・ランド』は2016年最高の映画のひとつとして大好評を得た。評論家はチャゼルの脚本・監督、ゴズリングとストーンの演技、ジャスティン・ハーウィッツの映画音楽、ミュージカル・ナンバーを賞賛した。第74回ゴールデングローブ賞ではノミネートされた7部門すべてを獲得し[10]、第70回英国アカデミー賞では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997年)、『イヴの総て』(1950年)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)を受け[11]、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』City Of Stars)、美術賞の6部門を受賞した。




う、うわああああああああああああああ(椅子から転げ落ちる)



セカンドゴロを打てば賞が取れる!


次行ってみよう!

2020/03/10

映画を見た! その1(アダムス・ファミリー)

最近大河ドラマの麒麟がくるの過去話を視聴するためにU-NEXTに加入しました。一ヶ月無料です。

月2000円という法外な料金に加えて分かりにくい料金体系。
月2000円の見放題プランでは見られない作品がたくさんあるという謎のシステム、お世辞にも褒められないUIと、国内サービスがこんなんだから外資が幅を利かせるんだよ!
と義憤にかられるぐらいオススメしないサービス。

このようなアレなので継続利用するつもりは微塵もないのですが、ませっかく一ヶ月の無料期間なのだからこれを機に映画でも見ていこうかなと思いました。



で、見たのがこれ。アダムス・ファミリー。
ビックリするぐらい微塵も良い話じゃないのに最後なんかホッコリして良い話を観たみたいな気分にさせてくる。
この「全然良い話じゃないのに良い話に思えてしまう」という感情は作品で繰り返される 悪趣味ジョークの展開そのままであり、意図してやってるならかなりスゴイ。


ウェンズデーちゃんが可愛くて洋ロリも良いなと思いました。
吹き替えのCVが近藤玲子さんという人で(全然知らない人だった)、子供の声なんだけどすごく大人びた凛とした声を出す人で、洋ロリから大人びた凛とした声が出てくると無条件に最高になってしまうのは皆さんご存知だと思われますが、やはり最高になってしまいました。


でもぶっちゃけこういうイロモノなキャラ出して変わった世界で演出~~な映画は好きじゃないです。
次いってみよ~

2019/09/24

ミリオン6thツアーUNI-ON@IR!!!! 表彰選手発表




6thツアー公演のタイトル受賞者が、下記の通り決まりましたのでお知らせします。


6th 表彰選手 
SSA最優秀選手(MVP)
1日目 愛美(D/Zeal)
2日目 諏訪彩花(Charlotte・Charlotte)

ベストナイン
投 山崎はるか(STAR ELEMENTS)
投 愛美(D/Zeal)
投 山口立花子(夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-)
捕 中村温姫(Jelly PoP Beans)
一 小笠原早紀(りるきゃん ~3 little candy~)
二 伊藤美来(トゥインクルリズム)
三 麻倉もも(ピコピコプラネッツ)
遊 上田麗奈(閃光☆HANABI団)
外 藤井ゆきよ(夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-)
外 近藤唯(りるきゃん ~3 little candy~)
外 雨宮天(EScape)
指 諏訪彩花(Charlotte・Charlotte)

連盟特別表彰 種田梨沙(STAR ELEMENTS)

最優秀監督賞 JUNGO

仙台ラウンド1日目MVP 近藤唯(りるきゃん ~3 little candy~)
仙台ラウンド2日目MVP Machico(りるきゃん ~3 little candy~)
神戸ラウンド1日目MVP 大関英里(閃光☆HANABI団)
神戸ラウンド2日目MVP 伊藤美来(トゥインクルリズム)
福岡ラウンド1日目MVP 中村温姫(Jelly PoP Beans)
福岡ラウンド2日目MVP 斉藤佑圭(Jelly PoP Beans)

※カッコ内は所属球団


選考理由
1日目 愛美(D/Zeal)


いつも楽しく歌う愛美が今回はプレッシャーを感じていた中、ころあずの姿を見て吹っ切れ、創造は始まりの風を連れて、アライブファクターにおいてこれまでの愛美のような先頭を走って皆を連れて行くような歌ではなく、ただひたすらに前を向いて突撃していくような弾けたパフォーマンスを見せてくれた。


愛美は進化するということをプロデューサーに思い知らせた。



2日目 諏訪彩花(Charlotte・Charlotte)

ピコピコプラネッツとエスケープという発光組にフェスタ・イルミネーションを歌わせるというIQの低すぎる選曲をトリにするというイカれたセトリでありながら、トリの、最後の一言数秒だけの歌唱にも関わらず全てを持っていき、トリとしての大役を果たしてみせた圧倒的な存在感、アイドルとしての輝きを讃えたい。





本当に素晴らしいツアーでした。

ありがとう!!!!!

2018/10/15

10/15 若おかみ

は小学生見てきました。

号泣したよ! うん!
あまりにもキレイな映画だった。良い映画だったぜ畜生。
序盤からもうふとしたことで涙腺が緩んでしまうし、特に中盤から終盤にかけての展開は感情を持つ人間なら100%泣く。
映画館のみんなエンエン泣いてたよ。

作画は評判通り絶品もの。アニメーションかくあるべし! というアニメに最適化された最高の描写をお届けしてくれる。
進行の上で、いわゆる「退屈な場面」というのも勿論あるんだけど、本作は絵があまりにも見事に描かれているからどんな場面でも退屈さを感じることが全くない。
2018年どころか平成のアニメ映画の中でもトップクラスの作画だったと思う。

まあ僕はアニメーションかくあるべしとは思わないんですが! 適度に手を抜いた作画の方が好きだよ!




以下愚痴!!!







結論から言うとあまりにムカつく映画だった。子供向けのアニメに何ムキになってんねんという話ですが、子供向けのアニメにムキにならずして何にムキになるんだよ!
ということでキレていきます。

「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない」


という台詞があります。これは若おかみは小学生という作品を象徴する台詞で、冒頭からクライマックスまで何度もこの台詞を聞く羽目になるわけです。
おっこちゃんが若おかみを務める旅館はメチャ立派な旅館というわけではなく、変なお客さんや身なりの悪いお客さんもよく訪れます。

でも花の湯温泉のお湯は誰も拒まないので、変なお客さんでも拒まず旅館に受け入れてもてなすわけです。スゴイぜ!



本気で言ってんのか?



という話。じゃあ迷惑な客が花の湯で厄介行為で騒ぎまくっても受け入れてくれるのか?
お金のない行き倒れた人もお客さんのようにもてなしてくれるのか? 答えはNOです。そんなん当たり前だよね。
あと花の湯は泊まるのに一泊10万必要らしい。オイオイオイ

つまり誰も拒まないというのは言外に「最低限の常識があって、金銭を支払える能力がある人」という但し書きがつくわけ。僕こういうの大っきらい!

作中で批判してた「普通のお客さん」と何が違うの? これは。
普通じゃないお客さんも受け入れる。お客さんを普通とかそうでないというような物差しでみないと言っておきながら金銭で、立地でお客さんを排他する構造は万全なわけ。
だから花の湯温泉にはお金を持ってないような貧困層は訪れないし、高所得者しか訪れないので無礼な人間も来ない。来るとしたらちょっと変わり者の高所得者が来るぐらい。
それだったら「花の湯温泉は誰も拒まない」とか言っちゃえますよねという道理だよ。結局こんなもんはろ過装置のフィルターの向こう側に居る人間の理屈でしかない。

僕は典型的な貧困層のキモ・オタクなんですが、自分が排他されると分かっていて「誰も拒まない」なんて台詞を繰り返し聞く羽目になるのは精神的にかなり厳しいものがあったね。
誰も拒まないという台詞は排他される人間のことを考えたことがないから軽々しく言えるのであってね、少しでも拒まれる側の人間の気持ちになろうという考えがあればこんな台詞は出てきませんよ。

以上の点を踏まえると、「若おかみは小学生!」はどこまでもキレイで清潔な映画です。厄介な客はフィルターにかけられて出てこない。出てきても少し変なお客さんぐらい。登場人物の心はみんな美しい。汚らしいものが入る余地はこの映画にはない。

それはつまり

「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない」


ということです! クソが!





良い映画だったから満足だけど、同時に非常にムカつく映画でもありました。子供向けアニメにムキになってキレるの、言ってる方も結構精神的にキツいよ……。トホホ

児童労働推奨アニメーションを許すな







2018/09/25

9/25 まんがタイムきららMAX10月号



遅れ馳せましてMAX!MAX!MAX!

マジで更新する時間がなかったので今回も一ヶ月前の感想を書いていきます。

ほひ~~~








ド初っ端からごちうさは人間が死ぬからやめろォ!(建前)ナイスゥ!(本音)

新世界編ということで穏やかな雰囲気からいきなりハプニングが!
皮肉でココアさんのことをお姉ちゃんと呼ぶチノちゃんが最高すぎて僕は6回ぐらい死にかけました。新キャラも登場してきてごちうさの新しい一歩を感じさせる回でした。




ayaya.otomeちゃんが喋ってるだけで面白いのがきんモザのすごいところです。
勇さんのキレた顔や綾×勇の中で陽綾が発生するなど非常にタクティカルな回でした。きんいろモザイクはタクティクスSRPGだった……



こみっくがーるずは2本同時掲載。(炎上しましたがガチで炎上して穴が開いたので……)

1本目は田舎親バカ回。ゆる~い雰囲気で終始満面の笑みで読める楽しい回でした。

かおす先生の写真を見た爆乳先生の「今日はもうエッチな原稿したくない!」からの「して」を1コマで済ませるテンポの良い親密性が良かったです。




ステラのまほうは激ヤバたまかよ回でした……。
いや~~~やば。こんなん結婚通り越してエッチじゃん……。くろば・U先生の渾身の一撃、しかと受け止めました。最高でした。



今最も扉絵が熱い漫画ことぼっちざろっくはオーディション回。
これまでストーリー上ではあまりぼっちちゃんの実力には触れられてこなかったのですが、今回はようやくその片鱗が見え隠れ。
いつもそうなんですがぼっちざろっく全体的に絵が上手すぎる。ぶちぬき3コマでも全く見劣りしない迫力は流石の一言。
あとはぼっちちゃんとリョウさんの親密度が増してるのもいいですね。この調子で全員攻略していってほしいです(?)



私を球場に連れてってはCS回。ファル子が可愛いです



中堅連載陣がドンドン終了していった穴を埋めるべき投入されたスペシャルゲスト1話目はぽたりんぐ!
近所をサイクリングすることをポタリングというらしいです(知らなかった)
のんびりとした雰囲気はいいんですが、このままだとちょっと退屈な感じは否めないでしょうか。フラッシャー自転車についてもよく分からなかったので現時点ではあんまり評価できる1話ではなかったかも。ぽんぽん




社畜少女(違う)は2話目にして有給消化回というテンポの良さ素晴らしい。
学校に通っていたり会社の現況など状況をぼかしつつ日常の描写に専念する作風は心地良いですね。タツノコッソさんということでギャグはちょっとゆゆ式が入っててMAXには斬新な味。
そして随所で際立つおっぱい非常に良いと思います。100点!!



どうびじゅは初っ端から玄恵先生の中での桃音像がヒドいw
ナチュラルに桃音に抱きつく黄奈子ちゃんが素晴らしいです。ドヤ顔ですいにゃん先輩に勝ったことを自慢する黄奈子ちゃん(かわいい)
ただそこでハプニングが起こって……次回に続く!



おに10は王道のトライアングル回。
117P7コマ目の七瀬ちゃんなどこの作品は何でもないコマがやたら色っぽいのがストロングポイント。全体的にいけない回でした。イイネ・



巻末の守護者から巻中のセットアッパーに配置転換された印税生活。
これから進んでいくぞ! という回。「少数の人でいいので、ちょっとすごいって思わせたいじゃないですか」などの台詞はアマチュア作り手としてとても良い態度というか、こういうのを見ると背筋がゾクゾクしますね。
そして他のキャラもその気になってるのが良い。まあ、どれだけその気になっても締切には間に合わないんだけど……



初登場ゲスト前編となるはちゅっこ。爬虫類による爬虫類のためのカフェ、ということらしいですが世界観がよく分からない……。
そして世界観がよく分からない理由の一端に背景の白さがある。いくらなんでもこれは白すぎる……。カフェ物で背景が白く舞台が分からないというのは致命的だと思うので、ちょっとこれはあんまりですね。



今回の守護神はこみっくがーるず2本め! エースを先発させた後クローザーで使う酷使体制です。
夜のこみっくがーるずの中でかおす先生の人生に転機が訪れたり訪れなかったり……。
コミカライズ漫画家というあまり焦点の当てられないポジションにかおす先生たちがどう向き合っていくのか注目です。










2018/09/01

9/1 映画の日

9月だよ~、夏終わったよ~~
映画の日ということで映画を観に行く。引っ越したから映画館に徒歩で行けるのがイイネ・




1つ目は銀魂2。内容はまあいつもどおりの福田雄一作品って感じですが、1より全体的に洗練されてたのは良かった。心なしか役者さんも小慣れてきたしね。
ただまあ福田雄一映画全般に言えることではあるんだけど見せ所で台詞を溜めすぎるせいでテンポが悪い。これは1もそうで見ててしんどいポイント。
更にこの銀魂2、何故か150分もある超大作なので見ててえ~、もっとここテンポ良くできんか~? と思ってしまう。
全体的にアニメ紅桜篇の劣化版みたいになってた1と違って、随所に変更点を盛り込むことで原作とは打って変わった展開に仕上げてたので面白さのレベルはかなり上がってた。
ところで立木文彦さん見つけられなかったんだけどどこかに居たっけ?




夜寝られなかったせいで1時間しか睡眠取ってなかったので一端帰って寝る。
起きたら夜の8時だった。寝たのが12時だったのでちょうど8時間睡眠ですね。健康的で素晴らしいと思う。





2つ目はカメラを止めるな。滋賀県出身の人間が作る映画が面白くないはずがないので大ヒット中。また滋賀県民の歴史的正当性が証明されてしまった。
内容に関してはネタバレになるので何も言えないというか、黙って見に行け! としか言いようがない感じ。
でも世界が良かったなぁ、キャラも良かったし、いやぁ良い世界だった。
ここらへん作り手の世界観みたいなものが一番出るところだと思うんですが、カメラを止めるなの世界は「良好」ではないけれど、良い世界なんだよね。すごいバランス感覚だと思う。
あと地形や間取りを視聴者に把握させて楽しんでもらうという仕組みも良かった。僕は地形や間取りを把握できる作品は全部好きです。
さんざん言われてるけど予告編とか一切見ずに見て欲しい映画。滋賀県出身の人間が作る緻密に捻くれた作品を是非見て欲しい。




おわり。
モチベ貰えたので更新と絵とゲ制作作業がんばりま~~す







2018/08/21

8/21 まんがタイムきららMAX9月号



アカウントが凍結したりアカウントが凍結したり色々忙しかったので更新できなかった。
既に10月号が発売してますがやってなかった9月号の感想からやっていきます。




表紙&巻頭カラーはきんいろモザイク。
カレン穂乃花回と見せかけて最後にアリス香奈要素を持ってくる巧みな構成になっています。



こみっくがーるずは編かお回。今まんがタイムきららMAXで編かおが熱い!!!
かおす先生が編沢のことを思い、編沢さんはかおす先生のことを思いあった上でその気持がすれ違い最終的にお酒を飲みに行くという完璧な話。100000000点!!!!!!!!!!!!



今回のステラのまほうはすごいぞ!
これまで飯野さんは主人公たちの制作活動を(悪く言えば)妨害する、敵キャラクターのような立ち位置だった。
裕美音の家庭環境といいステラのまほうにはこういう「オタク趣味に理解を示さないキャラクター」が絶妙な立ち位置で出てくるのが良いところだと思います。
今回はその飯野さんが同じ学校のニコ生主に恋をするという話。皆さんも人類ならニコ生主に恋をしたことがあるかと思いますが、やっぱり恋をするニコ生主っていうのは同性なんですよね。くろば・U先生はそこらへんとてもよく分かってらっしゃる。
同じ動画を何周もしたり、何かしてあげようと思うけど気恥ずかしくて出来なかったりニコ生主に恋する心情を完璧に描いている。

これまでオタク趣味に理解を示さないキャラクター、だった飯野さんが(直接的な形ではなく)こういう形で我々の心情に接近してくるのは本当に劇的だった。すごい!
いやぁ、すごい回だった。

ところで扉絵最初椎名さんだと思ってたけどよく見たら飯野さんでした。



おに10は新キャラが登場。
監視回もそうなんですが、おに10は家族以外のキャラクターのパーソナルスペースがやたら近いところがあって、家族間での接近が多いのは大変素晴らしいと思うのですがそれ以外のキャラクターに迂闊に接近を許すというのはあんまり好きじゃないかなぁ。
あと出来れば新キャラを投入するのは前出てきた子を掘り下げてからにしてほしかったかも。
ママのギャグは切れ味鋭く良かったです。



私を球場に連れてって! はファルコンズがペナント優勝。今年の順位逆転を踏まえて見ると2段にオチてるというギャグ。
最終回っぽい流れでしたが終わらなかったのは2巻乙回避ということでよろしいですね!? 2018シーズン版もオラやってほしいゾ




スペシャルゲスト後編!は初恋*れ~るとりっぷ。
鉄道ギャグもキレてて面白かった。キャラも可愛いし12月号から連載開始ということで期待できる作品。
ただ後編では主人公の色が薄かったので個人的にはもうちょっと主張が見たかったかも。






あああああーーーー!!!

あああああーーーーーーーーーー!!!

ああああああああああああああああああああーーーーーー!!!!


言葉にならない。尊いという言葉はごちうさを読んだ時の感想を表すために生まれたのか。大天才作家koi先生の至極の原稿を拝めることに只只感謝。

感謝……



今最も扉絵が熱い漫画ことぼっちざろっくはぼっちちゃんが作詞に挑む回。
ここまで何かを成そうとすることを真摯に描いてくれる作品は中々ない。ぼっちざろっくの中で一番良かった回かもしれない。
最後のぼっちちゃんとリョウさんの表情はとても良くて感動しちゃった。あれ・・・ぼっちざろっくってこんなに良い話だったっけ……。

色物と見せかけて実はどこの誰よりも真面目にバンド活動をしてるぼっちざろっく、をよろしくお願いします。




みわくの魔かぞくは2人の微妙な距離感がたまらない。新連載組の中では一番良い。
ただ青八木まいちゃんちょっとクソ女入ってますね??? 非常に良いと思います。




百合の全てがここにある


スペシャルゲストはタツノコッソ先生!
きらら漫画の二次創作をしていた人がきららに来るというのは夢があってとても良いことだと思います。
内容は良かったですがこれからどうやって発展させていくのはちょっと分からない。
家出というのは個人的には喜ばしいことだと思ってるんですが、社会的な観念から見るとどうしても否定的に描かざるを得ないのが面倒くさいのでその部分とどう向き合っていくのかに注目したいです。



はんどすたんど! は最終回でした。
ああ終わってしまったんだなぁ。とても賑やかで騒がしくて、でも穏やかで優しい漫画でした。



From Gehennaはスペシャルゲスト第3話。結構好きな作品なので続いてほしいけど、誌面で見た時に背景が白いというのはディスアドバンテージだよなぁとも思うわけです。
キャラはちゃんと可愛いしこういう漫画は1誌に1つは載っていて欲しいですね。




クローザーはななかさんの印税生活入門。2017サファテ並の安心感で読めます。



本日私は炎上しましたが爆散し中堅どころか次々と連載終了した影響で穴ができてる感は否めませんが、ド柱ごちうさを筆頭にアニメ化陣は絶好調ですしこみっくがーるずの急成長も大きく、ぼっちざろっくはアニメ化陣と並べても遜色ない面白さを発揮してます。
ここから1人、はんどすたんど!が連載終了した枠にもう1人中堅クラスを担える新連載に出てきてほしいですね。







2018/06/19

6/19 まんがタイムきららMAXMAXMAX!! 8月号



サッカーおめでとー。途中までラジオで聞いて後半戦だけテレビ付けて見てた。
最後は迫力のない試合展開で、飛車角落としてもらってこの拮抗具合なのかという感じだけど何にせよ勝てたのは嬉しいね。
良くも悪くもサッカーというスポーツのズル賢い部分が出た試合だったと思う。次はスマッシュなサッカーを見たいね。


というわけで今月もいつもどおりまんがタイムきららMAXが発売されます。





付録はコースター、連絡票、コード巻きの4点セット。
連絡票は使うことはないだろうけど、コード巻きは何気に便利なのでありがたい。
コースターのかおす先生がおしゃぶり付けてるように見えるのは意図的なのだろうか。




巻頭カラーはアニメ放送中ということでこみっくがーるず。
小夢ちゃんの担当さんが変わる話。
個人的には上手くいってないならともかく上手くいってる担当さんを替える意味がよく分かってないんだけどまあ社会をサバイヴしてる人間が替えたほうがいいと判断して替えてるんだから相応の理由があるんだろう。

今回もかおす先生はお荷物でした。ちいさ~い




きんいろモザイクはプレミアムアヤヤ回。アヤヤカワイイヨー

陽子→カレン→アリス→忍と行って最後に陽子に戻ってきてみんなで締める完璧な回だった。



汎用性の高いコマです




大学生活に憧れる話をやったきんいろモザイクの後に大学中退して浪人した先輩の話をブチ込んでくるのがステラのまほうクオリティ。
百武先輩の感情が描写されたり進路を考えたりたまちゃんが通学中にラノベを読むのがマイブームなのが分かったり物語的には大きな動きはなかったけど感情的には大きく揺れ動いた回でした。
明日死んでも後悔しない生き方をするという先輩の哲学が中途半端な位置に居る先輩の視界にそびえ立っているという構図は本当に凄い。

先生は早くたまちゃんの男装コスを描こう。




彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のことはママがアイドルになる話。
随所に挿入される児ポが見所です。室内で完結する話は良いですね。




今最も扉絵が熱いマンガことぼっち・ざ・ろっく!はアー写を撮る話。
ぼっちちゃんがぼっちちゃんなりにバンドに溶け込んでいくのが分かって良い。
リョウ先輩の知識が案外浅いのも可愛さポイントプラス10000億点。ぼっちちゃんのパンツが見れるのは ぼっち・ざ・ろっく!だけ!!



私を球場に連れてって!は井口資仁選手が引退する話。

井口打て(命令) 井口打て(命令) 
ららららーららーらら(思考停止)  
井口打て(命令) 井口打て(命令) 
ららららーららーららー(思考停止)
 ~間奏~  
井口(命令) 頼むぞ井口(懇願
井口(命令) 頼むぞ井口(懇願)

事実は小説より奇なり。現実は度々空想を超えていきます。大谷のメジャーでの活躍や、この井口選手の引退試合でのホームランもそうですね。
でも現実にはおっぱいを揺らして応援する女子高生はいないわけで、おっぱいを揺らして応援する女子高生が入る分空想の方が現実より優れてると言えるでしょう(何の勝負だw)



本日わたしは炎上しましたはキタピン様が(たぶん)初登場。こういう話は面白いと思います。
せっかくユーチューバーという人間がメインのコンテンツを題材にしているのだから、現実のユーチューバーをもじったキャラはドンドン出していってほしいですね。
と言ってもこの漫画の連載中にすっかりムーブメントはバーチャルユーチューバーの方に行ってしまった感があり、大物以外の人をネタにするとなると色々難しそうで大変だ。
個人的にはそろそろゲーム実況の話が見てみたい。


ご注文はうさぎですか? はみんなの卒業式……





ありがとうKOI先生……




メグちゃんの胸は成長してるらしい




ななかさんの印税生活入門はエモエモの回。
霧エモいよね……。

どうでもいいけど編集コメントの「次回作に期待です♪」は一瞬最終回かと思ってビビるよ。こわい……。




初登場ゲストはみわくの魔かぞく。公式Twitterが誤字ってますがおそらくこれは構想の段階では「ひみつ」だった名残じゃないだろうか(名探偵)
内容はおお~こんな感じの距離感の百合物か~、良いな~と思って読み進めてたらド肝抜かれた。お前~~、え~~~っっ~~~
いや~、すごい衝撃だった。これは是非連載で読んでみたい。ごぼう先生の金髪カラーは美しい……。




こちらもゲスト前編で初恋*れ~るとりっぷ。
構成としてはかなりコンパクトでまとまった感のある1話なんだけどパワーもちゃんとあって最後はちょっと涙腺に来てしまった。切符をパチンとするのはエモいというは全人類の共通認識であるということを再認識した。



こちらもこちらもゲスト前編でJK♂ですが、恋してもいいですか?
心が男性の女が一番可愛いというのは皆さんご存知かと思われますが、いわゆる女装物だと女の子に恋をした結果男×女になってしまうという欠点があるのだが、これは性別をTSすることにより男の恋心で女女を試みるという非常に合理的な作品になってます。主人公が一番可愛くあるべきというTS物の課題を万全にクリアしていて言うことなし。100点!



まとめ
ゲスト前編ゲスト前編ゲスト前編ァ!!!
全部で4~5個はあったんじゃないだろうか。特に取り上げてませんでしたが From Gehennaは小気味良いテンポでとても楽しめました。ただ背景に余白が多いのが気になる……。全体的に見るとゲストのレベルはかなり高いんじゃないでしょうか。今後に期待が持てるラインナップだった。
そしてはんどすたんど! が次回で最終回。毎月楽しみに読んでただけに悲しい……。
今1話を見直すと絵柄が違いすぎてビックリしたよ。でもこの頃の固めの絵柄も好き。話は今の方が抜群に面白いけども。

有馬先生の漫画は好きなのでまた読みたいですね。今度は最初から全力全開でぶっ飛ばしくていくカオスなやつが読みたい。







2018/06/10

6/10 勝ち続ける意志力


ウメハラ初の著書、勝ち続ける意志力を読む。勝負論の方は読んだことがあったけどこっちは初見。内容は7割ぐらい勝負論と同じ。3割は違う
ウメハラが自分の生い立ちや考えを経験を交えて話す、そこで辿り着いた「変わり続けなければ負ける」という持論を徹底的に肯定しながら話す。
そこには自分の考えへの疑念は微塵もなく、自分の経験に裏打ちされた思考への絶対的な信頼がある。
ウメハラが悩み挫折しながら辿り着いた境地から昔の自分や他の人間を分析していく様は実に痛快だ。

この本ではウメハラの人格を形成にするにあたった色々なエピソードが出てくるが、深夜に友達に自転車で家まで送ってもらった話が人を大事にするというウメハラの信念に大きく関わっているんだろうね。
パーソナルの深いところまで話してくれる良い本だった。


次はときど氏の本でも読もうか









2018/05/21

5/21 KOI4巻

キング・オブ・アイドル 4 (少年サンデーコミックス)



キング・オブ・アイドル4巻読んだ!
キングオブアイドルな内容だった。

本当は発売日に読みたかったんだけど、京都に行く予定を調整してとらのあなで買ってきました。
こちらがとらのあなの購入特典。これが欲しかった。



今度はオバショタだ!!


神がそうおっしゃられるのならそうなのだろう。




感想としては若木先生もおっしゃられていた通り、最もキングオブアイドルな4巻だと感じた。

というのも若木先生って(京大哲学科を卒業してることから分かるように)ロジカルの人なんですよね。基本的に若木先生の作品は全部そう。
そこにアクセントとしてリリカル。若木先生の言葉を借りるならフィジカルがあって、先生の作品はこのバランス感覚が実に見事なのが魅力の1つだと思う。

で、  今回のキングオブアイドルはアイドル物ということでフィジカル志向の作品になる! と言っていて、実際先生の過去作品とは比べ物にならないぐらい勢いの力で物語を進めていく。

ん、だけど! 人間の指向性というのはそう簡単に変えられないのか、やっぱり先生はロジカルの人なのでロジックがついついポロッと出ちゃう場面が度々あった。キサラ編とかそう。僕は先生のロジカルな話作りは大好きだけども(!)
この4巻ではそのバランス感覚がちょうど先生の理想としていたものに近づいたのかなと思う。瞳編のアイドルの力で願いが届いていくパワフルな展開はやはり心地良い。歌が流れながら状況が進行していくのはズバリ歌モノの真骨頂だ。


短編は全部良いですね。特にオバショタ回は10Pと言わず16Pで読みたかった。
同人誌を読んで触発された先生は言っていたけど、同人誌特有のあのパワフルな展開が少年誌の漫画で繰り広げられるとここまで面白いのか。気付かなかった。

同人誌特有のパワフルな展開はキャラクターが理解されてる前提だから出来るものだけど、少年誌で単行本3~4冊も出してたらパワフルな展開はやって良いんだよね。ウンウン。
4巻読んでるのにチンタラ話を展開されたんじゃたまったもんじゃないよ。
みんなもっと軽率にパワフルな展開にしていってほしい。

それにしても相変わらず若木先生の短編は面白すぎる。世界で一番(連載作品の)短編が面白い作家なんじゃないだろうか。


キング・オブ・アイドル 4 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館 (2018-05-18)
売り上げランキング: 2,642

5/20 リズと青い鳥


全てのアニメーション作品(ひいては創作全般)は「ロジカル」と「リリカル」に大別できることが出来ると思う。

ここで言う「ロジカル」というのは、小難しい論理が展開される作品ではなく

「俺たちには平和を愛する心があるから、悪に屈したりはしない!」
 (平和を愛する心があるので主人公が悪に勝利するという理屈が視聴者に提示される)

とかいうやつのことです。実際にこんな台詞を言う作品など存在しない。

じゃあ「リリカル」な作品ってどういうものなんだ?
というのはこの傑作映像、リズと青い鳥を見れば全部分かるから今すぐ映画館に行って券売機でチケット買って見ろ





リズと青い鳥において学校以外のシーンは徹底的に排除される。自室でくつろぐシーンもなければ、家族との会話もない。学校の外の世界が描かれることもない。

リズと青い鳥では徹底的に対比が用いられる。飛べないリズと飛んだ青い鳥の対比。人と上手くやる能力は低いが才能を持ち誰かのために一途に音楽を続けられる鎧塚みぞれと多数の人間と仲良く出来るが才能がなく自分を好いてくれた友達に対して誠実に振る舞ってやれない傘木希美。

全ては登校で始まり、下校で終わるという物語の始まりと終着での対比のためだ。


このように閉塞した現実世界では

レズの
感情の
暴力が
慎み深く
描れる!

徹底的に描かれる。執拗に描かれる。
反面リズと青い鳥という絵本の空想パートでは上手く感情を伝えない彼女たちの代わりにアクションで心情を教えてくれる。


鎧塚みぞれは感情を人に伝えるのが苦手だし、傘木希美はみんなと仲良くしながらもどこかで壁を作ってる。傲慢なんですね。自分を持ってる者だと思ってる。

傘木希美は鎧塚みぞれを下に見ていた。 自分が手を差し伸べなければみぞれは音楽を始めることはなかったし、自分以外に友達はいないと思ってる(それは真実だが)
だからリズと青い鳥を見て「戻ってくれば良いじゃん」なんて言ってしまえる。
自分は青い鳥でどこにでも行けるけど、リズはあの家にずっといる。そこで待ってくれてると思ってる。

でも鎧塚みぞれはみぞれなりに友達を作ることが出来たし(出来てしまったし)、鎧塚の持つ才能を他者の評価として、演奏者として間近で知ってしまった。
鎧塚みぞれには自分は絶対に届かないと自覚してしまった。


そこで発生する女の感情が!!!!!!

女の感情がああああああああああああああああああ!!!!!!!!!



彼女たちは結末でも解決すること(互いの心情に決着をつけること)をしなかった。それをしてしまうと、今の関係ではいられなくなるからだ。2人が仲良くあることと、同じ舞台で音楽を続けることは絶対に共存できない。
だから彼女たちはリズと青い鳥のように別々の道を歩む。別れるためではなく、共に居るために。関係性を壊さないために……。





joint













で、ここからは僕の大好きな製作者の話をしていいですか? いいですね?


リズと青い鳥の監督は山田尚子監督。今や押しも押されもせぬ大監督であらせられるお方です。
監督と全絵コンテと演出とEDの作詞を兼ねていることから、この人でなければ絶対にこのリズ青い鳥という映画はここまで叙情的な映画にはならなかったでしょう。



で、リズと青い鳥はTV版「響け! ユーフォニアム」の続編なんですが(舞台が同じで響け! のキャラクターも出てきますが見てなくても十分楽しむことが出来るので響け! を見てなくても今すぐ映画館に直行することをオススメする)
こっちは石原立也氏が監督なんですね。というよりアニメ響け!シリーズ自体が石原立也監督の指揮によって製作されたものです。つまり山田尚子監督は石原立也の代打としてリズの製作を担ったわけです。(山田尚子監督は響け!のシリーズ演出を努めているので、今回は響け!シリーズの要点だったレズ要素を押していこうということだと思う)

で、石原立也という人はやっぱりエンターテイメントの人なんですね。盛り上げるべきところではガァーっとやってボォーーン! 泣かせたいところではテラテラペーン! 笑わせたいところではバァーーン!! ってやる。エンターテイメントとして面白いことを重視する人だと思う。ナンセンスな言い方をすれば男性的。
だからTV版「響け!」では簡素に描かれた演奏シーンを濃密にし、アニメとしての納得力を高めていった。これはアニメ監督として本当に素晴らしい仕事だし、石原立也という人はどんな作品にも誠実に向き合った上でそれをやるから素材の良さを殺す「クドさ」とか「品のなさ」みたいなものを感じることがほとんどないんですね。

一方山田尚子という人は感情重視。石原監督がエンターテイメント(物語)の人ならこちらはキャラクター(人間)の人と言ってもいいかもしれない。キャラクターの感情や心情に接近して、それらをどうやったらキメ細やかに描けるのかを真摯に考えてる人。
こちらもナンセンスな言い方をすれば女性的な作風ということになると思う。女子だし当然っちゃあ当然である。
だから石原立也監督と山田尚子監督は同じ職場で働いて、同じ作品で仕事をしているけど監督としてかなり対照的なんですよね。百合か?


どちらが良いというわけではなく適材適所。
(これは山田尚子監督には失礼な言い方だが)TV版の監督は石原立也監督でなければ響け! シリーズは映画化まで行けなかっただろうし、逆にリズと青い鳥の映画は山田尚子監督でなければこの素晴らしい映像にはならなかった。



オタク界隈では1つのコンテンツは1つの監督が制作するべきで、監督が変わることは持ち味が消えることというのが定説で、まあ結構事実なんだけども。
1つのコンテンツを複数の人間がその作家性を用いて解像しようとする試みは本当に良いことしかないと思う。
僕は細田守が好きじゃないんだけど(むしろ嫌い)、ずっと「細田守のごちうさOVAが見たい」と言っていて、細田守が日常系作品のOVAを作ったら絶対とんでもないものを作ってくれると信じてる。

TV版と全然違うことをやるから監督を(適任者に)変える。
この判断を下した京都アニメーションは本当にすごいと思うし、こういうのはドンドン他の制作会社も取り入れて欲しい。

実際問題としてアニメ界において続編で監督が変わるっていうのは監督と製作委員会が揉めたとか、売れっ子監督のスケジュールが取れなかったから総監督扱いで若手の監督を置くとか、そういうクソみたいなアレコレのせいでネガティブなイメージしか持たれていないのが現状だが。
誠実に作品のことを考えた結果、この監督の方がいいと判断して制作体制を再構築する。こういう作り方をしてくれた作品は本当に幸せだと思う。

リズと青い鳥は作品と向き合い、石原立也氏が演出に回って監督の山田尚子を支えたからこのような素晴らしい作品になった。
やっぱり百合か?