2022/10/17

AI絵について思うこと

 

AI絵について思うこと、考えてみると何もない。

ただTwitterAIについてなんか言うと肯定否定どっちでも空気がピリピリするので(肌感覚)なんか適当なことを書くのはブログが一番だなという感触はある。

まず自分のスタンスとしては割とAIに不快感はない。


絵を描ける人からしたら自分が血の滲むような努力をして身につけた技法が奪われる危機感があるのかもしれないけど、自分はずっと「絵が描けない人間」だったし、今も描けるようになったとは思ってない。だから絵が描けない人間の視点で考えてしまう。

絵が描けない人間にとったらAIは喜ばしい装置だと思う。

例えばRPGツクールでゲームを作る時に絵が描けなくてもグラフィックが作れるし、何なら一枚絵も頑張ればできる。AIだけで絵が描けなくてもエロゲーが作れる。誰も絵書いてないマイナーキャラのエロ絵もいつか描けるかもしれない。絵が描けなくても「うちの子」が作れる。これは絵が描けない人間にとってプラスでしかない。

当たり前だけどある程度の水準(自分が50%ぐらい満足できるレベル)まで絵が描けるようになろうと思うとめちゃくちゃ大変で、その手間はない方がいいと思ってる。

ほとんどの人間は絵が上手くなりたいのではなく上手い絵が欲しいので(ドリルと穴理論)

今絵が上手くなりたいと願ってる人も最初からそう思ってたわけじゃなくて、かわいい絵が欲しいから絵を描き始める⇨もっと上手くなったらいいのになぁという気持ちの流れの人がほとんどだと思う。つまり最初から絵が上手くなりたかった人なんて実はいないんじゃないか。


この話は着地点が見えないので話を変える。基本的に絵描きがAIを叩くのは嫉妬でもあるけど(質ではなく速度に対してね)自分の価値が揺らぐかもしれない恐怖心が一番大きいと思う。僕だってドラフト選手作成を他の人がやり出した時自分の価値を失う怖さを感じた(まあ僕が一番上手いので今はなんとも思ってません)

それとは別に倫理観の問題もある。基本的にAI絵はインターネット上のアレを雑に学習してアレしてるので著作権的な問題が山積みだ。まあでもそこを指摘するのってどこまで行っても建前であって本音は違うよね。本音は「AIは絵を描かないで欲しい」「楽するな」「俺の苦労を踏み躙るな」だろ?

法整備どうこうは本質にタッチしてないあまり意味がない議論だと思う。


自分の思想としては著作権はなくてもいいと思ってる。というのは極論だけど、少なくともインターネット上できゃいきゃい遊ぶ分には著作権はむしろ不要だよね。人が発表した絵は倫理観や商業展開に被害を与えるものでなければある程度ユーザーが自由に使っていいものだと自分は思ってる。

例えば、アニメのキャプを貼ったり、アイコンにしたり、ブログに画像を貼ったり、画像レスに利用したり、笑えるコラ画像を作ったり。

これが悪意のあるコラージュだったり意図しない政治利用や製品への無断使用(無法グッズや海賊版抱き枕とか)は明確に倫理に違反して商業に被害を与えるものなので著作権で守る必要があるけど、この線引きを綺麗に引くことは不可能だ。

そしてAIというのはこの悪意とユーザーが自由にしてもいい範囲の極めて難しい地点に落ちてる。実際の画像をそのまま使ってるわけじゃないんだから法解釈的には無問題として解釈されると思う。あまりにもそのままで出力されたAI絵は問題になるだろうけどAIの進化を考えれば今月中には対応できそうな些事だ。

ただそのグレーゾーンの中には少なくない「悪意」があるし、クリエイターへの敬意はほとんど無い。

だから許せないけど、多分法律的には問題がない。このあまりにも卑怯な立ち位置が絵師の神経を苛立たせてるんだと思う。


けど何度も言ってるけどAI絵は敵に回すと強いけど味方にするとめちゃくちゃ弱い。ザコ、うんち、カス。敵で強かったキャラが味方になると弱いゲームって大体つまんないんですよね。意味より都合を優先してるから。話戻そ

構図を参考にすると言ってもAI絵の出す美少女構図ってほとんど使えないし人体もどっかおかしくてインパクトに欠けてる。クソです、どれだけ修正する羽目になったか。

そして絵が描けない人がオリキャラの絵を作らせても、その絵には著作権がないんだよね。だからその絵を使って商売したとしても、パクられたら何も言えない。

RPGゲームの立ち絵とかならRPG作るのがシンプルに大変だからパクられにくいと思うけど、ゲームを完成させられる人はそんじょそこらの絵描き以上にガチなクリエイター侍だからな……


AI絵には割と肯定的と言ったけどそれは無料でAI公開されてるAIに限った話で、人の絵を使って(結構丸パクリの状態で)金儲けしてる有料AI運営は全員4ねばいいと思ってる。この世の邪悪。金を取るな。とほほ。インターネットと技術は常に開かれたものであれ。

有名なAIは10日で最低でも4億以上は稼いだみたいっすよ。ウオーッ。

AI使ってみました! こういう便利な使い方が!? みたいなツイートも、そんな邪悪の塊みたいなものにお金を払ったんだという気持ちになる。いや、プロやセミプロ絵師は死活問題だから新しい技術をチェックするのは正しい行いだと思うけど、もう少し義の心とか大事にする社会であってもいいんじゃないか。

自分は著作権はなくてもいいと思ってるけど(極論)、それはみんなが義の心で制作物を扱える前提で、要するに人間の良心を信じる党ということだ(次は国政政党狙ってます)

法律よりも人々が義の心を重んじるようになるのが一番良い。今の人たちはみんな絵師も非絵師も含めて法律に重きを置きすぎてて義の心が軽んじられてるんじゃないか。義を想う心があれば有料AIにお金は払わないんじゃないか。

法律的には大丈夫。じゃなくて義の心でモノを考えられる社会になって欲しい。

道にモノ捨てるのダメなのは法律違反だからじゃなくて義の心に反するからであってほしい。真夜中の静まった夜道で赤信号律儀に守るような法律遵守は本当に意味がないと思う。



AIの将来とか全然分からないけど、なんか絵師と非絵師の対立みたいになってるのが一番見てて嫌だなと思う。絵描かない人は絵師がAIに抱いてる嫌悪感とか分からないだろうしこの溝は埋まらないと思う。インターネットは絵師(インフルエンザー)の声が強いから勘違いしがちだけど、別にAIいいじゃん、何で怒ってんのって人の方が実は多いと思う。あんまりにも絵師がブチギレてるから気使って言ってないだけで。

自分は「絵を描く苦しさが分かってる絵が描けない人」という自認だから、結構両者の言い分が分かる。ほとんどの人は「別にAIが出てきた程度であなたの絵の価値は変わったりしないんだから大袈裟だなぁ」と思ってると思う。あんまりにも絵師がブチギレるからそう言わないだけでね。ただ当事者の絵師からしてみたらそんな楽観的には思えないのも分かる。

絵を描くのって本当に辛いから。特に自分は異常に筆が遅くて一枚の絵を描くのに20時間以上は絶対かかる。20時間あったら普通のゲームなら1本クリアできるし、時給1000円なら2万円ですからね。それだけの時間を必死に費やして得られるものが進歩したのかどうかも分からない絵一枚。場合によっては下手になってるw。しかも自分が一枚描いてる間に神絵師は23枚描いてそれが万RTされてるw。僕は別にRT数とか気にしないけど(何度も言うけど自分のこと絵描けると思ってない。同じ土俵じゃない)、自分が一枚の絵に必死に取り掛かってる間に2枚も3枚も自分よりずっと良い絵を上げられると流石に辛い。もちろん神絵師も裏ではすげえ努力してるしそう思って納得するけど、AIにはその努力の過程がスッポリ抜けてる。

全然話変わるけどこの前毎日漫画上げててすげぇなあと尊敬してる漫画家の作業配信見たら2日で2コマしか進まなかったと言ってて(しかも小さいコマ)みんな大変なんだな、みんな苦労してるんだなと思った。神絵師があまりにもポンポン神絵を上げるせいでその辺の感覚が麻痺しがちだ。


で、そういう人の努力じゃなくてAIにあるのは人の絵を使って金儲けしてやろうという悪意で、これはね、やっぱり辛いと思う。今はAIの絵って別に嫉妬する段階にないけど、これからクオリティが上がっていくに連れて辛くなる絵師は増えるんじゃないかな。そして非絵師との溝が深まる。応援してるファンはなんでそんな絵師がキレてるのか分からないけど気を使って思ったことは言わないでおく。ジリジリ溝が深まる。お気持ち表明への揶揄が起こる。あまりにも悲しい光景だ。

争わなくていい人同士が対立するんじゃなくて、なんとかしてみんなが手と手を取り合って幸福になれないかな。無理だろうな。


人間の良心を信じる党が政権を取ってないから。


自民党に投票した人間は全員クズの悪党でこの世界を悪で満たそうとしてる最悪だから。

自民党に投票した人間全員覚えてるからな。とりあえずG党ペッペくんが自民党に投票するって言ってたのはちゃんと覚えてるし擦っていきたい。(何でこれ擦ってんのかと言うと僕のフォロワーで自民党に投票したのがG党ペッペくんだけだったからですね)



自分の魂が良いことを言って自分をいい人だと思ってもらおうとしてたので過激なことを言って釣り合いをとりました。計算で人に好意を得ようとしてる時が一番自分を許せなくなる。AI絵について思うこと、考えてみると何もない。


別に何を引き継ぐとか絵師の伝統を守ってくれだとか


そんなことはこれっぽっちも頭の中にない。


ただ思うに自分のことを考えれるようになればそれでいいと思う。





最後に僕が一番好きなAI絵を貼ります(AI絵に著作権はないのでいくらでも他人の作った絵を貼っていいため)




萌え〜

 

 

血統で当てろ! 菊花賞

 
3冠最後の関門菊花賞。近年は3000mという過酷すぎる条件に天皇賞秋に逃げるを選択する脆弱な3歳馬も目立ちますがここ数年に至ってはそれも仕方ないこと。
過酷な二度の急坂超えがある阪神3000mは3歳馬には過酷すぎ。加えて道中のペースも阪神の方が速くなりやすい傾向にありスタミナ勝負のマラソン対決の様相を呈する。
 
そこでスタミナを最重要ファクターとして馬を選びたいのだが、中々スタミナというのは外野から見ても伝わりにくいもの(陣営のコメントぐらいしか頼れるものがない)
ドラフト作成のせいで時間もない。そこで血統を見て馬券を当てようというのが今回の趣旨です。
 
(一応長距離で重要な騎手性能も加味する)

 
 
アスクビクターモア (田辺裕信 阪神▲ 長距離B)
血統 父ディープインパクト×母カルティカ(2100mGⅢ3着)母父レインボウクエスト
母父レインボウクエストは85年凱旋門賞勝ち馬という古めかしい血。
レインボウクエストは日本では天皇賞(春)、有馬記念を制したサクラローレルを輩出しており欧州血統によるスタミナ供給は疑う余地がない。そこにディープでスピードと過剰に近いスタミナを与えている。
母カルティカは海外で18戦1勝、フュドレール賞(2100m)で3着が最高の戦績で牝系のスタミナは十分。

血統的にはバリバリの長距離家系であり菊花賞戦線における最右翼。
タイトルホルダーに次いで弥生賞馬の菊花賞制覇に期待したい。

アスクワイルドモア(岩田望来 阪神▲ 長距離B)
血統 父キズナ×母ラセレシオン(ダート1600で3勝) 母父ゼンノロブロイ
父キズナは短距離向きからダート馬、長距離馬まで幅広く出すオールマイティ型の種牡馬。
現役馬ならソングラインアカイイトディープボンドと変幻自在だ。
母ラセレシオンは現役時代はダートマイルで3勝、それ以外の距離では惨敗している。難しい馬だったのかもしれない。母母アルゼンチンスターダート2100mのデビュー戦を勝利で飾った後1戦も走らず引退している。デビュー戦から2100mを使ったということで牝系のスタミナは信頼して良さそうだ。
母父ゼンノロブロイは距離が伸びれば伸びるほど良いタイプ。母はダートマイルしか使えなかったが血統的にはスタミナが重点的に補充された牝系だ。

血統的にはスタミナの裏打ちがあるが、そもそも根本的に馬が弱い。
京都新聞杯ではヴェローナシチー、ボルドグフーシュに勝ったが終始コーナーがキツい中京の最内を回す楽なレース展開。
大きく外を回した上で接戦を演じたヴェローナシチー、ボルドグフーシュの方が強いと考えるのが自然。 (コーナリング能力は高いが)
実際に大外発走になった神戸新聞杯では出足がつかず上2頭に大敗を喫した。よほど有利になれるレースでない限り基本的には能力が足りてないだろう。

ガイアフォース(松山弘平 阪神▲ 長距離C)
血統 父キタサンブラック 母ナターレ(2100m勝ち) 母父クロフネ
父キタサンブラックは新世代種牡馬だが第1世代のイクイノックス、ガイアフォースが長距離で結果を残しており自身のタフネスを産駒も受け継いでると考えていいだろう。
母父クロフネは長距離では不安が残るが、母ナターレがダートの長距離である2100mで良成績を残しており血統的には両親が長距離血統という認識でいいだろう。

セントライト記念では強敵アスクビクターモアを撃破。やや外目を回したとはいえ、アスクビクターモアを目標にしながらのレース運びで気分的にはこの馬の方が楽だっただろう。
と言ってもほぼ互角のレース内容。アスクビクターモアとの実力差は拮抗している。
なおセントライト記念組はこの2頭とそれ以外で大きな実力の開きがあり、この2頭以外は軽視してもいいだろう。
 
ジャスティンパレス(鮫島克駿 阪神△ 長距離D)
血統 父ディープインパクト×母パレスルーマー 母父Royal Anthem
母パレスルーマーは2013年ベルモントSを制したパレスマリスを産んだ名牝。
日本でもアイアンバローズがステイヤーズS2着になるなど着実に活躍馬を輩出している。
スピード競馬の色合いが濃い米製牝馬でありながら長距離血統というユニークな血を持っている。
神戸新聞杯では他馬を突き放し圧勝したが終始最内を回す絶好の位置取りを取れたのも大きい。
レベルの高い神戸新聞杯組は他馬の逆襲も警戒したい。
馬のタフネスは申し分ないが上がり目の騎手とはいえ阪神と長距離での成績が芳しくないのが不安要素だ。 

セイウンハーデス(幸英明 阪神◯ 長距離D)
血統 シルバーステート×ハイノブリッジ(1200mで2勝) 母父マンハッタンカフェ
母ハイノブリッジは1200mで2勝、母母ゴールドグレースは800mで2勝ととにかく牝系が短い。母父マンハッタンカフェとはいえ父シルバーステートはマイル寄りの性質。
加えて低レベルなプリンシパルS勝ち馬、セントライト記念では前が残る中山で2番手で先行したものの勝ち馬に1秒近く離されるなど馬のレベルが低い。

セレシオン(福永祐一 阪神◯ 長距離A)
血統 父ハーツクライ×クルソラ 母父Candy Stripes 
母父Candy Stripesはマイルで走った馬。GⅠ2着が最高で重賞勝ちは無し。競走馬として大成する前に引退したが、種牡馬としてアルゼンチンで大成功を収めた。GⅠを6連勝したアメリカ年度代表馬のインヴァソールなどを輩出している。母バブルカンパニーはバブルガムフェローも出してる凄い家系。
 
その家系に生まれた母クルソラは欧州2000mのG1で2勝を挙げた名牝。
クルソラの子(セレシオンのきょうだい)には桜花賞2着、オークス3着のクルミナル。GⅢで2着3回総賞金2億のピオネロなどが出てる名牝系。
牝系の裏付けは抜群と言えるだろう。 
やや左にモタれる癖があるため右回りには不安が残るが前走を圧勝しており何らかの印は必要か。
 
ディナースタ(横山和生 阪神▲ 長距離C)
血統 父ドゥラメンテ 母ラヴァリーノ 母父 Unbridled's Song 
母ラヴァリーノはジャックドールを生んだ名牝。母の成績は8戦2勝ということ以外不明。
父ドゥラメンテでどこまで距離を伸ばせるか。母母父Shadeedの血が出てるのか子供がやたらと札幌で強い(札幌記念ジャックドール、札幌2勝ディナースタ)
平坦コースが良いのか洋芝が合ってるのかは考えていく必要があるだろう。

ディナースタ自身のスタミナはありそうで道中一気に順位を上げて先頭に立つ捲り戦法で札幌2600mのレースを2連勝。
長い足を使わせたらこの馬という感じ。 
血統的な裏付けはハッキリ言って微妙。二度の急坂超えがある阪神3000mも不安だ。
 
 
ドゥラドーレス (横山武史 阪神△ 長距離A)
血統 父ドゥラメンテ 母ロカ(1600〜2000で良績あり)母父ハービンジャー
牝馬にしては長めの距離を使える母にドゥラメンテ。母父ハービンジャーも申し分ない。
 
前走は楽に抜け出して完勝の横綱相撲。能力は重賞級で血統も十分。気性が荒い点は引っかかるが抑える必要はあるだろう。
 
ビーアストニッシド(岩田康誠 阪神◯ 長距離A)
血統 父アメリカンペイトリオット 母マオリオ(未出走) 母父ネオユニヴァース
 
父はアメリカンペイトリオット、アメリカンと名がつく馬に長距離血統はありえへんのじゃ!
母は未出走で何も言えない。母父ネオユニヴァースは現役時代は長距離に泣かされ三冠を逃したが産駒の長距離適正は高い。 

主な勝鞍は最もGⅢに降格すべきレースでお馴染みスプリングS。
このレースを使った馬は7着アルナシーム、12着グランドライン、 13着トーセンヴァンノ以外は1勝もできておらずレースレベルが非常に低い。
そんなレースをSペースで逃げて勝ったのだから当然評価は低い。 
神戸新聞杯ではそこそこのスタートを切ったものの道中追走できず後方からになり直線では置いていかれた。血統的な裏付けも弱く、能力下位と見るのが妥当だろう。
 
フェーングロッテン(松若風馬 阪神◎ 長距離C)
血統 ブラックタイド×ピクシーホロウ(1500~1800) 母父キングヘイロー 

父ブラックタイドは言わずとしれたディープインパクトの全兄。代表産駒キタサンブラックのイメージを投影しがちになるが産駒の長距離成績はあまり良くない。(ブラックタイド自身も1800~2000に適正があった)
というか産駒の3000m以上の勝数は3勝で、これは全てキタサンブラックによるものである。キタサンブラックが突然変異だったと考えるのが自然だろう。
 
母ピクシーホロウはスプリンターズSを制したピクシーナイトを産んだ名牝。
1800mでも結果を残しておりピクシーナイトが居るからと言って短距離血統を決めるのは早計だろう。母父キングヘイローはご存知世界最高のブルードメアサイアー。

血統的な裏付けは正直微妙で、また馬自身の気性も荒くブリンカーなどを着用することになっている。
折り合いが重要な3000mでは気難しさが仇となりそうだ。

 
プラダリア(池添謙一 阪神◯ 長距離S)
血統 父ディープインパクト 母シャッセロール(1000m2勝) 母父クロフネ 
 
母父クロフネが距離が不安な上に母シャッセロールは1000mで2勝、1200mで1勝の短距離馬。母母母リトルオードリーはオークス3着馬なのだが以降の血統は短距離牝系が連なっている。

青葉賞は縦長の隊列で気分良く走れる楽なレース。レースレベルも低く軽視していたら日本ダービー5着は驚いた。4強からは離されたとはいえOP級の能力はありそう。
神戸新聞杯は8着だが見せ場はあった。状態が上向けば面白そうだが長距離をこなせる裏付けは感じない。最後やや伸びを欠いたのもあって適正距離は2400mまでだろうか。

ボーン・ディス・ウェイ(石橋脩 阪神◯ 長距離A)
血統 父ハーツクライ×母ウィンドハック 母父プラティニ
母はイギリス1000ギニー(日本でいう桜花賞)勝ちのウィンドハックにハーツクライ。
同母でキズナを付けたウィンドスピナーもマイルが主戦場。血統的な裏付けは薄い。
 
ドウデュースと接線を演じた馬だがホープフルSは大逃げ馬の後の二番手追走でノンストレスの楽な形 。弥生賞は最内進行と好走した2レースはかなり恵まれた感じがある。
実際外目を回されたラジオNIKKEI賞では相手関係が大幅に弱くなったのに負けた。勝ち切るには得意条件で内枠やSペース濃厚など恵みが欲しいところ。
 
 
ボルドグフーシュ(吉田隼人 阪神◯ 長距離B)
血統 父スクリーンヒーロー×母ボルドグザグ 母父Layman(1200~1600)
母ボルドグザグはフランスの1600mG3勝ち馬。スクリーンヒーロー産駒は長距離に全く適性がない。

血統的背景には欠けるが馬としてはここ5戦で全て最後方から上がり最速マン。
そこそこレベルの高い神戸新聞杯でも好走しており距離が伸びたら……という期待感はあるが血統的には2400mの中距離までだろう。
阪神3000mはある程度前目の位置も欲しい。ここで買うべきではなさそう。

ヤマニンゼスト(武豊 阪神◯ 長距離UG)
 血統 父シンボリKris S.×母ヤマニンバステト(1800m勝ち) 母父ディープインパクト
両父の血統は申し分ない長距離型。母もある程度の距離を使えており血統には全く問題がない。
 
神戸新聞杯はまさかビックリの2着確保。
 「内でじっとして直線に賭けました。上手く嵌った感じはありましたが、いい馬です。乗り味も良く距離は延びても大丈夫です」 
と武豊渾身の穴狙いがハマった形。
馬自身の特性としては加速力が低く直線が長くないと十分な速度に乗らない末脚型。小回りコースなら眼中にナッシング弥太郎といったところだろう。
 
馬の能力としてはかなり微妙なところだが血統と騎手は最高クラス。オッズ次第では穴で抑えてもいいかもしれない。
 
 
ヴェローナシチー(川田将雅 阪神◎ 長距離C)
父エピファネイア×母アモーレエテルノ(1600m2勝) 母父ゼンノロブロイ
母アモーレエテルノに長さはないが父エピファネイア母父ゼンノロブロイ共に長距離砲。 
血統としては十分な水準。
 
アスクワイルドモアより強いと専ら噂の善戦マン。 かなりタフで持続力のある足を使える馬。左回りでゴチャつくところがあり右回りは歓迎。
先行力、キレ味共に欠く馬だが神戸新聞杯でも最後まで足を伸ばしておりスタミナ面の期待値は高い。
しかし阪神内回り3000mで差し切れるイメージはない。道中ある程度の順位かコーナーでのまくりは欲しいところだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
結論
◎アスクビクターモア (一番強い)
◯ガイアフォース(アスクビクターモアに先着)
◯ジャスティンパレス(血統的に申し分ない)
△ドゥラドーレス(能力十分も気性に不安)
☆ヴェローナシチー(消耗戦ならこの馬。Sペースなら厳しい)
☆セレシオン(右回り不安も血統◯)
注ディナースタ(不明な点が多い)
注ヤマニンゼスト(血統と騎手だけ)


馬券的には割りと人気しそうなヴェローナシチーを嫌って
ディナースタ、ヤマニンゼストはオッズ次第(20倍は欲しい)を抑えたり抑えなかったりかな。 
アスクビクターモア、ガイアフォース、ジャスティンパレスの3頭が抜けて強い感じがするので穴狙いで欲張るのは避けた方がいいかもしれない。
ただ今回どう見ても3強体制の割にオッズが偏ってないのはそれぞれの騎手が田辺、松山、鮫島と長距離で信頼できる騎手がいないことが大きい。この中なら田辺が一番信頼できると思うしアスクビクターモアが一番強いと思うが……。(終わってみて後世の人間が見たら「なんでアスクビクターモアが1番人気じゃないの?」と感想を抱くと思う。いや当日には1番人気になりそうな気配もあるが…… )
 
ドゥラドーレスは実績の割に人気そうやけどそれだけの能力はある。ただ扱いが難しくてかかったら惨敗、かからなかったら圧勝もあるかも。1着につけると点数が増えるので悩ましい。
 
穴ではセレシオンが面白そうだけど良くて3着までという感じもある。
京都工事中の阪神開催で行われたここ数年の菊花賞、天皇賞(春)は基本的に全レースカッチカチなので(レッドジェネシスとかいう変な馬は除く)1着付けは実績上位馬だけで良さそう。(余計ドゥラドーレスで悩む~)
 
ヴェローナシチーはステラヴェローチェと被るところがある(ステラヴェローチェの方が二段階ぐらい強い)名前も似てる。
去年の菊花賞はステラヴェローチェが大外から捲って猛追してほとんど2着と差のない4着だったけど、逆に言うとステラヴェローチェクラスの馬でも外を回したらこれが限界ということ。
同じ戦法をやってもヴェローナシチーがあそこまで上がってこれるイメージは全然無い。
 
 
今目が回るぐらい忙しいのにこれを3時間かけて書いてる。正しく現実逃避と言えるだろう。
問題はゲームとかアニメへの現実逃避と違って机作業だからめちゃくちゃ疲れることだ。
あ~首が痛い。
 


結局勝つのは?

アスクビクターモア