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2024/03/19

ウイポ10 2024 エディット案

査定というよりは案という感じ
皆さんの最強エディット参考の一助になれれば幸いです。


シンエンペラー
まだクラシック前なのでよく分からないなりの査定。
メンタル面にかなり課題を残す馬なので赤特多め。デフォでは何故か鉄砲が付いているが鉄砲の要素があるのだろうか。
距離は長いところ行けそう。血統的に重馬場は得意そうだったが弥生賞を落としたのでパワーはB止まり。

レガレイラ

ホープフルSではシンエンペラーを差し切ったがシンエンペラーが明らかに気を抜いてたので実力差はそれほどないだろう。
距離は長いところまで行けそうで有馬記念ぐらいはこなせそう。

ジャンタルマンタル

競馬が上手い

リバティアイランド

イクイノックスには格付けされたが現環境ではドウデュースと並ぶ2枚看板で日本の大将格
アルテミスSでは前が詰まり敗退、以降は進路をフリーにして完勝しており馬込み×に
桜花賞は全く動かず危うく落としかけたので賢さはやや下げた

ヤマニンウルス

よく分からない

デルマソトガケ
何故か海外遠征が付いていない

レーベンスティール

デフォ脚質差しだが戸崎が控えただけで先行力があるタイプ
デフォ成長型遅めだが単に戸崎が落としてただけ

スキルヴィング
デフォ成長早めだが身体が出来ていなかった→遅めへ

ベラジオオペラ

競馬が上手い
デフォは何故か健康Gで差し特化型

ドルチェモア
早め→早熟 成長力ある→ない

ゴールデンハインド
中距離馬なのに距離適性が2000mまでなので気になる人は

ペリファーニア
エフフォーリアの妹でファンが多い馬。デフォの距離適性が終わってるので気になる人は

フリームファクシ
何故か距離適性が中長距離向きだが本人は絶賛距離短縮中

ハーツコンチェルト

無冠馬なので死ぬほど弱い。
ソールオリエンス、タスティエーラ、ドゥレッツァと4強を形成した馬なので強化してあげよう(迫真)

ビッグシーザー

無冠馬なので死ぬほど弱い。そこそこ強化してあげよう
デフォはローカル◯で早熟だがむしろローカル戦の方が弱いし早熟というわけでもない

ソーダズリング

デフォは1600-2000なのでスプリント路線へようこそしてあげよう

イクイノックス

世界最強馬。色々変更点はあるがデフォの成長早めは絶対に無い
現実では挑戦しなかったが3200mは軽くこなせただろうという判断をしている。

ドウデュース

変更点は多すぎるので詳細は割愛。叩き3戦目に滅法強く金特右肩上がりを追加。
実は加速が遅く馬込みに包まれた状態では全くスピードが出ないため皐月賞からは大きく外を回す戦法を取っている(内から攻めた弥生賞は進路ができるまで全く足を使えていない)
自由気ままとの選択になるが馬込み×を追加した。ここは好みで
乗り替わりに弱くなる能力は残念ながら無い

スターズオンアース

本質的に善戦キャラなので詰めが甘いを追加。個人的には距離は伸びれば伸びるほど良いと思っている。

ダノンベルーガ

無冠馬なので死ぬほど弱い。超絶強化してあげよう(迫真)

ナムラクレア

現スプリント最強クラスの馬なのであらゆる点で強化

ジオグリフ
デフォはダート×という岩田望来やサンデーサイレンス、ドバイミレニアムもビックリの査定。
イクイノックスとドウデュースを倒した馬にこの能力は流石にアレなので乾坤一擲ぐらいは付けてあげよう

トウシンマカオ

現スプリント大将格の馬なので満遍なく強化

マテンロウレオ
天皇賞5着に対して距離適性が2600までなので気になる人は

ガイアフォース

仕方ないことだがダート適性×なので◎に
1番人気を大体落とすことに定評があるので新聞を読む馬と馬込み×
ステータスは諸々強化
甘えん坊↓


ライラック
最近は慣れたが遠征が大の苦手でゲーゲー吐いてた馬なのに何故か環境変化◯が付いている
精神力を下げて環境変化×に

ルージュエヴァイユ

無冠馬なので(ry
精神的にかなりわがままお嬢様なので赤特を3つ追加
ちづエレ

プレサージュリフト

東京コースでしか走らない東京特効馬
東京巧者を付けましょう。

エピファニー
最近重賞を取ったのでそれとなく強化してあげよう

ブローザホーン

最近重賞を取ったので

ソングライン

桜花賞→NHKマイルで好走してVM→安田記念連覇を果たした馬に使い詰め×はいらない
東京1600でしかろくに走らない馬なので根幹距離や学習能力を追加。

ソダシ

元は負けず嫌いだがサトノレイナスとのしばきあいを見るにど根性の方が合ってる。
スタート特性追加

タイトルホルダー

スピードを2下げて仁川の申し子の金特追加。馬込み×追加

シャフリヤール
2400戦に滅法強い馬なのでクラシックターボを追加してあげよう

シュネルマイスター
スランプが付いてるが別にこの馬なりにいつも走っている。大敗が混んだことはない。

サトノレイナス

大好きな馬なので超絶強化しました(半ギレ)
実際ソダシとの叩き合いを見てもこれぐらいはあってもいい

ジャックドール

柔軟性とパワーが終わっててマイル走れないので対応してあげよう
高速逃げが付いてるがどう考えても溜め逃げタイプなのでペースメイクに変更。
2023秋天は史上最悪のクソ騎乗

プログノーシス

スタートが改善されて本格化。一気に古馬最上級に
スピード2上げ重馬場も得意なのでパワーAに
スタート×能力の追加お待ちしております

メイケイエール

反抗的はメイケイエールちゃんの普段は可愛くておとなしいけどレースでは獅子舞になるさまを表現するための苦肉の査定。
走法は大跳びに、賢さはGに
デフォは何故かG2大将がない

ソーヴァリアント
ムラッ気と新聞を読む馬追加

リフレイム

かわいい
何故かダート適性×かつ差し脚質なので全国100万人のリフレイムファンはエディットしよう
斜行特性はない

コントレイル

三冠馬の中ではかなり見劣りするので全体的に下方修正かつアリストテレスと競り合った分距離適性を2900までに
これでも固有がある分エフフォーリアより強いはず

デアリングタクト

コントレイルとほぼ同じ。でも歴代三冠牝馬の中では強い方ではある。
もう1冠取れてれば固有特性が貰えたかも

ウシュバテソーロ
サウジで結果を残した。デフォに海外遠征がないので付けてあげよう

パンサラッサ

稀有な魅力を持つ唯一無二の馬。精神力S+、海外遠征の金特追加。
そして何故かない高速逃げを追加。
その分スピードは1低下

サリオス
1800の鬼なので非根幹距離追加
ドバイに行けなかったことがこの馬の最大の不幸かもしれない

ディープボンド

魅惑のこしあんボディ、何故かやたら強いが71のスピードは無いと思うので69に低下。
G2大将追加、勝負根性下げ
ガンガン押せて長距離が得意な和田竜二から乗り替わり先を模索している不思議な陣営


グランアレグリア

デフォは2000m対応で2000でも無双できてしまうので柔軟性を一段階落として1900m上限に

ディープインパクト

全ウイポプレイヤーのラスボス。使えばいいのでは…? とか言ってはいけない。
せっかくなのでスピードを78に上げてサブパラをやや削ってみよう。
勝負根性B+精神力Sはおかしいよね(ニッコリ)
環境変化◯も落としたのが遠征の有馬記念と凱旋門賞であることを考えると要らない。
根幹距離もこの際なくしていいだろう。甘えん坊だったらしいので甘えん坊を追加しましょう。
 
キングヘイロー

菊花賞5着馬、有馬記念4着馬だが高松宮記念で勝ってしまうために距離上限が2200までしかない
柔軟性を限界まで上げたり強心臓を付けたりしてなんとか対応しよう。
最悪1200の距離適性はなくてもいい(え)

ナリタブライアン

何故かスランプがないし何故か成長力はある
ナリタブライアンの査定は難しいですが今回は早め鍋底、成長力なし、スランプで良しとしたい

オグリキャップ
鉄砲よりは叩き良化ではないでしょうか

プリテイキャスト
一人旅は付けましょう
正しくはプリテイキャストなんですがウイポは何故かプリティキャスト表記です

フライトライン
スピード78は流石においおい案件なので79にしたいところ

安藤勝己

デフォがちょっと弱いのでほぼオールSに近づけてもいい

川田将雅

イン突きと剛腕追加。逃先が◉ですが
先行意識は高いものの逃げの手はあまり打たない騎手なので先差◉に
長距離能力はお好みで

鮫島克駿

上位騎手になりつつあるので出来るだけ強化してあげたいところ

菅原明良

ローカルと直線競馬で新潟の鬼に
これ書いておいてなんですがローカル枠で特性が2つ埋まると主戦騎手にし辛いので自分で使う時は外します(えぇ…)

田原成貴

あっ
何故か長距離Dとクソ貧弱なのでSには強化したい

戸崎圭太

マイルBだがSにしてもいい
イン突きはない

福永洋一

伝説のジョッキーの割にはやたら弱いのでオールSにはしたい

福永祐一

長距離Cはかなり弱い。
マーク屋を付けてそれっぽくしたいところ

ルメール

何故か折り合いも熟練もないので付けよう

南井克巳
何故か風車ムチがない

小島太
重馬場下手なのに何故か重馬場が付いているので消しちゃいましょう


2023/12/08

6戦で評価する香港スプリント

 
大前提として日本馬のレベルは世界最強である。
ダートが主戦場の米国、貴族の泥遊びの欧州を除いて軽芝のカテゴリーでは日本馬が世界最強として君臨している。
特に賞金の高い香港、ドバイの芝カテゴリーは日本馬が毎年の様に荒らしている。
今年の香港国際競争もマイル、カップ、ヴァーズといずれのレースでも日本馬が席巻するだろう。 

そう、スプリントを除いては……


  • 香港スプリント
香港といえば今や日本馬のおやつだがことスプリントのカテゴリーに至っては違う。
ムキムキのオカマに日本馬はただただ蹂躙されるだけだ(その魔境を連覇したロードカナロアはあまりにも偉大)
 
よって香港スプリントでは日本馬は軽視するのがベター。しかし馬券が国内で発売される都合上人気は日本馬に集中する。このオッズの歪みを活用して儲けようというのが今回の企みだ。
なお私は今年の秋古馬G1をイクイノックスにダノンベルーガが勝てると信じ続けた挙げ句全敗している。自民党による悪魔の増税策も近い。日本のためにもここで勝って国庫から金を抜き取らねばならない。
 
 
  • 香港競馬が分からない
しかし誰も香港競馬が分からない。香港競馬が分かっているやつなど見たことがない。
幸い香港の競馬は全てシャティン競馬場で行われるし
5月 チェアマンズスプリント(G1 シャティン1200m)
10月 プレミアボウル(G2 シャティン1200m)
11月 ジョッキークラブスプリント (G2 シャティン1200m)
 
と1200mの同条件の重賞が多い。香港スプリント出走馬は大体このレースを使っておりこの
3戦だけを見て香港スプリントを当てようというのが今回の趣旨である。
 
 ↑に加えて今回はプラス3戦の計6戦でお送りします。
でも少頭数すぎて毎回評価内容同じなので大して変わらない気がする。ラッキースワイニーズは走りすぎ。
 
 
  • 香港スプリント(2022)
1着 ウェリントン
好ダッシュからやや下げて中団馬群後方目の位置。
外を回しながらスムーズに進路を確保してまっすぐ抜け出した。
全体的にスムーズなレース運びだがやや外を回した分強い内容と言えるだろう。
有利◯

2着 サイトサクセス
ゲートから二の足が良くついて2番手追走。
リムズコズオスコがすぐに垂れて残り700m地点でハナ
リズム良く自然に引っ張る楽逃げ。
粘るがウェリントンにかわされ2着。大きく恵まれた。
が、この馬のテンのダッシュ力は香港でも最上位なので前が忙しくならなければ基本的には恵まれる馬。
有利◎

6着 ラッキースワイニーズ
内枠から好ダッシュで先行。道中でややかかる。
最内インコースを回すが前が壁になり進路がない。
大きくロスを取った後最後にまた伸びたので地力は上位。スプリントでかかるのはスピード能力が極めて高い。
有利×

11着 デュークワイ
並のスタートも追走に苦労し最後方。
促しながら追走するも差が縮められなかった。
あの位置からでは厳しいし能力が足りてない。
有利△

  • センテナリースプリントC
1着 ラッキースワイネス
外枠発走。かなり促して先行争い。サイトサクセスと2頭前でしのぎを削ってから控えて2番手
少頭数を前で追走。エンジンのかかりは遅かったが残り200m地点でようやく前を捉えた。
勝ち方としては地味だが先行争いで消耗した分を考慮すると強い内容。
有利×

2着 ウェリントン
絶好のスタートからやや無理させずかつ促して3-4番手を先行して追走。
ラッキースワイネスの後方でマークして捉えるように追い出したが地力で及ばなかった。
有利◯

3着 サイトサクセス
内枠を活かして好スタート、ラッキースワイネスと争って前に出る。
ラッキースワイネスよりは無理せず前に出ている。
残り150mまで先頭もラッキースワイネスにかわされる。
ラッキースワイネスとは地力の差があった
有利▲

7着 デュークワイ
並のスタートで中団後方。促してポジションを上げて中団インコースを追走。
終始インを回したが直線は進路がなくなり、馬群が開けても脚は発揮できなかった。
有利-

  • クイーンズシルバーJC
1着 ラッキースワイニーズ
5頭立て、促して2番手先行。前後はやや離れて単騎でポツン気味。
追い出してからは伸びるのにやや時間はかかったが単騎楽逃げのカリフォルニアスパングル(香港マイル勝ち馬)を捉えた。
倒した相手が強く、評価できる内容だがレース内容自体は楽寄り。
有利◯

3着 ウェリントン
並のスタートでラッキースワイニーズの後ろをマークするポジション。3番手追走。
直線では併せて追い出すが少頭数でペースが落ち着いて前で決まったレースなので着順は入れ替わらなかった。
有利△

  • チェアマンズSP
1着 ラッキースワイニーズ
やや促して2番手先行。直線ではグッと伸びると他馬を突き放した。
圧倒的なパフォーマンス。
有利◯

3着 ウェリントン
並のスタート。特に促すことなく3番手先行。道中ややかかって折り合いを欠く。
直線絶好位から追い出して伸びるがラッキースワイニーズに大きく突き放されて後方からも差された。
有利△

4着 サイトサクセス
最内枠を活かして中団をイン追走。道中でややポジションを上げ気味に動いて3番手に。
ラッキースワイネスの進路を追うがそこまでだった。終始インを好位置で回したので内容的には恵まれたレース。
有利◎

  • プレミアボウル
1着 サイトサクセス
斤量55kg 絶好のスタートを切って3番手先行。
その後やや下げて1頭分外で脚を溜める。
ラッキースワイニーズの後方でマークして追い出して最後はラッキースワイニーズを捉えてハナ差勝ち。
斤量差かつテンのダッシュで楽をした分ラッキースワイニーズを逆転できた。
有利◯

2着 ラッキースワイニーズ
61kgという超重量ハンデを背負う。斤量の影響か促すもいつもよりはややポジションを取るのに手間取った。
2番手やや外側を追走して直線ではハナに立つが最後はサイトサクセスにハナ差でかわされた。
負けはしたが6kgの斤量差でハナ差というのはほとんど負けてないようなものだ。
有利△

3着 デュークワイ
53kg。出遅れ最後方から。インコースから促して追い出して4番手まで上げる。
直線は進路がなかったが馬の間に突っ込んでからはある程度脚を伸ばしている。
終始インを追走したのでレース内容としては恵まれた。
有利◎

5着 ビクターザウィナー
53.5kg。ポーンと飛び出して促してハナ確保。
ラッキースワイニーズにビタっとつけられてプレッシャーのかかる逃げに。
残り200まで先頭だったが抜かされてからは失速し最下位に。
有利△

  • ジョッキーCスプリント
1着 ラッキースワイニーズ
ガンガンに追い出すも前も速く4番手追走止まり。
直線は絶好位置から追い出すがビクターザウィナーを捉えるのにやや手間取り残り30m地点で抜いてクビ差ゴール。
有利▲

2着 ビクターザウィナー
斤量56kgで他馬より2kg軽い。好ダッシュでハナ確保。
単騎で引っ張るやや楽な形での逃げ。
残り30m地点でラッキースワイニーズに捉えられるまでは先頭で見所のある走り。
有利◎

3着 ウェリントン
最内枠を活かしてスムーズに先行。逃げるビクターザウィナーの後方をインを回して追走。
内容的には恵まれたが後方からきたラッキースワイニーズに差され、前のビクターザウィナーを捉えられないやや苦しいレースになった。直線で僅かに狭くなった分有利度は◎ではなく◯評価。
有利◯

4着 サイトサクセス
斤量56kgで他馬より2kg軽い。絶好のスタートを切るがビクターザウィナーが速く2番手追走。
リードを取れなかったので直線では大きく失速。4着とはいえ上位3頭とは差が開いた。
有利△

6着 デュークワイ
やや遅れるが激しく追い出して中団の追走を試みるも、その後馬が引っかかり騎手が抑えて大きくパワーロス。
何がしたいのか分からない。
直線では一瞬伸びたが上位3頭は遠い。
有利×
 
 


総評
◎ラッキースワイニーズ
香港短距離3冠馬の名に恥じない圧倒的な能力。
スタートは並もガンガン追いまくることで好位置を確保しにいける先行力。
昨年の香港スプリントはかかりと不利が大きかった。
何事もなければ問題なく勝てるが、スプリント戦なので不利を背負えば当然負ける。

◯ウェリントン
昨年の香港スプリント覇者。競馬が上手く安定感がある。
スタートも上手いがどちらかといえば中団の好位に構えるタイプで前を争うタイプではない。
ラッキースワイニーズの後ろが定位置。
前争いが激しくなれば1頭分後ろのこの馬に芽が見えてくる。
枠も絶好でラッキースワイニーズがコケれば最有力候補。

▲ビクターザウィナー
逃げタイプ。斤量差の恩恵が大きいがラッキースワイニーズを2度倒している。
逃げがハマって2番手以降を突き放せれば一発がある。

☆サイトサクセス
テンのダッシュ力が屈指の飛ばし屋。
スタートダッシュだけならビクターザウィナーより速いがビクターザウィナーも十分速いため、どちらがハナを切るかは枠が重要。
今回はビクターザウィナーの方が内なのでこれを追い越していくのは難しい。
2番手から勝てる馬ではないので展開利を受けるハードルは高い。
楽逃げを決めるにはビクターザウィナーの出遅れが必要。

- ラッキーウィズユー
今年のハンデ戦では5.5kgの斤量差があるデュークワイに完敗している。内枠を引いたが少頭数なのでそこまで有利に働かず一発の見込み薄。

- デュークワイ
そもそも能力が足りてない上に最後方からの競馬でいつも恵まれない。
今回は前に行きたいスピードのある馬が2頭揃ったのでHペースで前潰れを願いたいが少頭数なので潰れるほどは速くなりにくそう。
かつ大外枠でイン突きが難しい。超えるべきハードルが多い。



おまけ
  • BCターフスプリント(2023)
3着 イソップスフェイブルズ
やや遅れて中団後方から。コーナーでやや順位を上げて8-9番手まで。
外目を大きく回して追い込む。
1着2着馬はいずれもインを立ち回っているのでロスした分を考慮すると強い内容。

  • BCターフスプリント(2022)
4着 ハイフィールドプリンセス
並のスタートから馬なりで上げて4-5番手先行。
中ほどを回しながら直線に向き、そこそこ伸びるが大きく着順は入れ替わらなかった。


イソップスフェイブルズ
直線競馬は考慮せずBCターフスプリントのみを見ると近走の内容は評価できる。
1枠なら十分あるが、出足がやや弱く後方からになるであろう点と、先行馬に内で蓋をされて進路が開きづらい点を考慮するとこの枠は中々難しい。
少頭数のためHペースで前が潰れる可能性はやや低い。


ハイフィールドプリンセス
直線競馬ばかり走っているので能力評価が難しい。欧州はカメラワークが酷い。
先行馬だがテンのダッシュは決して速いわけではないので香港のスピード環境に入ると置いていかれる可能性がある。
外目の枠も相まって展開の有利受ける立ち回りは難しいだろう。


買い目
香港馬◎◯▲から☆までに流す馬単で行きたい。
日本馬と欧州馬は眼中にナッシング弥太郎。
ジャスパークローネとマッドクールは香港馬より外に入れられたので前に出していくのは大変そう。欧州の短距離路線は強いと思ったことがありません!
 
香港馬4頭で三連単の夢も見たいところではあるけどそれは当日のオッズと相談なのであります。

2023/10/18

SSP指数についての解説

 
 SSP指数とは私が開発、運用している競馬予想をアシストするための指数である。
本記事ではSSP指数について解説、補足を行いたいと思う。
なお、SSPとはSS(接戦)P(ポイント)の略であり、競馬予想で度々用いられるスピード指数とは何ら関係が無い。
 
 
 
SSP指数は競馬なんて誰がどう予想しても能力評価は大体同じという哲学を元に発明された。
そのレースで最も能力評価が高い馬を10として、0から10までのポイントで能力評価を付けることで機械的な予想に近づけることが目的だ。
 
なお、ポイントの算出方法は個人が勘でつけることで成立するため、データや機械的な計測は一切用いられない。
そのため個人によって設定される数値は異なるが、競馬予想なんて誰がどうやろうと似たような数値になるため問題がない(という思想を信条にしている)
 
以下補足
競馬を見てある程度熱心に予想していれば誰でもある程度の予想は出来るようになる。
競馬の控除率は約25%(単勝複勝は2割)、つまり馬券収支75%というのが平均値であり最頻値であり偏差値50であるはずだ。
ここまで辿り着くのは全く難しいことではない。ある程度競馬を見ていれば誰でも辿り着くレベルだ。そして全く誇れることでもない。出資した額の4分の1を安定的に失っているのだから。
繰り返しになるがほとんどの競馬ファンの予想力は回収率75%程度なのだ。そこから上振れて100%を超える人もいれば、50%まで下振れる人もいる、ドツボにハマって全敗する人もおるだろう。 
これを「競馬は究極的には運だから、下振れは仕方ない」と言って片付けることも可能だろうが、それではあまりに向上心がない。
 

 回収率100%超えの人も、回収率50%の人も、予想力というのは75%前後のはずなのだ。
その中で勝てる人、負ける人が生まれるのは以下の3点の要素が大きい。

1 馬券の買い方が下手

2 フォームが崩れている

3 精神的に追い込まれている

 
1については言うまでもないだろう。ほとんどの人が身に覚えがあるはずだ。
2は好きな馬が出てるから買うとか、堅そうなレースだから掛け金をいつもの倍にするとかそういうやつである。推し馬馬券を買うのも競馬の楽しみ方なので否定はしないが、回収率を求める上では不要な考えだ。
掛け金については競馬界には「競馬で負けてるやつは堅いレースに大金を、穴狙いの時は少額を賭ける」という定説があり、私もそう思うので掛け金はなるべく一定にするべきだろう。
「買う気のないレースだったけど、直前になってやっぱりやりたくなった」とかもやはりフォームが崩れている。
3は人間不思議なもので負けが込むとまともな予想すら出来なくなる。堅いレースで穴を狙い波乱のレースで大本命を買うようになる。 競馬予想は予想力よりもメンタリティに依存する部分が大きい。
 

 
前置きが長くなったがSSP指数を用いることで上記のすべての問題を解決できると自負している。馬券の種類を選定してフォームを一定にし精神を保つことができる。実例を見ていこう。 
 
※SSP指数は生まれたばかりの指数なのでフォーマットについては試行錯誤中につきグチャグチャなのはご了承願いたい。

2023安田記念

G1馬が10頭も出走した超豪華レース。最高能力評価のセリフォスを10としてソダシ、シュネルマイスター、ソングラインにそれぞれ9を付けた。9と10はほぼ差がないイメージだったので、今なら9.5にしても良かった。
ジャックドールの7-9は「左回りかつコーナーがキツく単騎逃げ」 の条件を満たした場合9、そうでなければ7という判断だ。他にも能力判定が難しい馬はある程度のバッファを持たせている。
 
このレースの性質は「強い馬が多すぎる」だろう。これだけ強い馬が多く、かつ東京1600というフェアなコースでは紛れが起こる余地がない。順当決着になる可能性が極めて高い。
一般的にこういう場合は見-ケン-が推奨されるが、安田記念においてはあまりにも実績馬が多すぎて票が分散し最高能力付近の馬のオッズが美味しくなるという現象が起きていた。
 
結果はソングライン-セリフォス-シュネルマイスターのやはり順当決着。

◎セリフォス
◎シュネルマイスター
ソングライン 
▲ジャックドール
▲ソダシ
△ガイアフォース
の◎→◎▲△のカチカチ馬単で取ったが4240円も付いた。中穴のソウルラッシュやイルーシヴパンサーが過剰に売れる中で最高評価に近い馬だけを1着付けにするSSP指数の利点が出た。
最低12倍も付いていたメイケイエールの複勝を少し握っていたのは内緒だ。
 
 
 
エプソムカップ

残念安田記念という感じのメンバー構成になったエプソムカップ。
能力的にはジャスティンカフェが抜けていてエアロロノア、インダストリアが追従する形。
エアロロノアは反応が良すぎて東京コース&200mの距離延長が合ってないのではないかと考え、インダストリアは操縦性が極めて悪く、最大能力を発揮してもそこまで強くない(G3で8程度)のにかなり人気していた為消し。
そうなると最大評価かつ1600mでは位置取りの悪さが響いていたジャスティンカフェが突き抜けるのではないかと予想して単勝1点で予想。結果はジャスティンカフェ-ルージュエヴァイユ-マテンロウスカイの決着。

これまで馬込みに入れたら全く走らなかったルージュエヴァイユがHペースの中、外を回しながら先行し2着に食い込んだことでレース後に7→8に上方修正した。
以降ルージュエヴァイユは「ロスを覚悟で外に付ける」という戦術で好走を繰り返すようになる。
当たり前だが能力評価は間違えることも多いので間違っていたらその都度修正して精度を上げていこう。
 

悪い例
函館スプリントステークス

SSP表が残っておらずアレだが1番人気3倍のトウシンマカオが10でキミワクイーンが7程度だった。能力評価ではトウシンマカオが傑出しておりトウシンマカオの単勝1点で果敢に挑んだが1200のスプリント戦は実力通りに決まることの方が珍しい。1枠1番を引いたトウシンマカオは垂れてきたテイエムトッキュウが邪魔になり3着でキミワクイーンが差し切った。
 
スプリント戦、夏競馬、小倉、重不良馬場、開幕週、冬の中山、阪神3000m↑などは馬の能力以上に適性、展開、運が重視されるレースであり純粋な能力比較表であるSSP指数は有益どころかむしろ害をもたらす場合がある。注意してほしい。
 
 
マーメイドS

「マーメイドSは大波乱が起こるレース」と方方で騒がれ、なんかそんな感じのムードになっていたが去年10番人気で勝利したウインマイティーもその後重賞で堅実に走っているように能力のある馬だし、2着マリアエレーナ3着ソフトフルートなど馬の名前だけ見ればむしろ堅い決着である。同じ波乱でもオッズが付いただけのレースと本当に大波乱になったレースがあるが、前年のマーメイドSは前者だった。
 
今年のメンバー構成はウインマイティー、ビッグリボン、ストーリアの3強以外は条件戦すら勝ち上がれてない馬が多く、SSP指数でも7にも満たない馬がほとんどでありこんなレースでは荒れようがない。
結果は1番人気ビッグリボン-3番人気ウインマイティーの堅すぎる決着だったがそれでも謎に穴馬が売れていたために馬連1000円と配当はそこそこ付いた。
このように上位勢と下位勢であまりにも隔離がある場合、無闇な穴に走らないように数値化して可視化することにSSP指数の意義がある。いくらハンデが付こうが全く接戦になりようのないレースなのだ。
 
宝塚記念

イクイノックスが強すぎてG1馬のジャスティンパレスやアスクビクターモアが6以下に甘んじるという恐ろしいレース。
これで買えるオッズならともかくイクイノックスは1.3倍。難しいコースである阪神2200m内回りであることも考慮すると到底買えるレースではないだろう。実際スルーセブンシーズにクビ差まで追い詰めれている。
0評価にしていたスルーセブンシーズの評価は4まで改めた。見直すと中山牝馬ステークスの内容が良くて0はやりすぎで2が適正だったかなぁと思う。それでも4は付けられないのでスルーセブンシーズのレースの中で間違いなくここが一番強かったと言えるだろう。
 
スルーセブンシーズ込みの馬連でも2340円しか付いてないのでこういうレースはしっかり見しましょう。


札幌記念
 
これも悪い例。川田の神通力で位置取り良く運んだプログノーシスが圧勝。
4馬身離してインをロスなく回したトップナイフが2着でソーヴァリアントが3着だった。
天皇賞やドバイでの走りからダノンベルーガを最高評価に押したがそれは左回りかつ2000m以下の場合。馬によって得意条件というのはやはりあるので札幌記念はそういう場ではなかった。高い評価をつけたジャックドール、シャフリヤールも共に沈んでいった。
 
これは札幌(洋芝)の稍重という特殊な馬場になっていたことも大きかった。(一般的に洋芝の稍重は東京の重馬場よりも馬場適性が問われると考えていい)
何度も言うが特殊な環境の競馬ではSSP指数はむしろ悪いバイアスになる可能性がある。注意してほしい。

 
セントライト記念

能力的にはソールオリエンスがトップも夏の中山の開催2週目ということでかなり前イン有利の環境に。
位置取りとコーナリングが悪く外枠のソールオリエンスはこの場合頭から切れる。勝ったのは内で完璧に立ち回ったレーベンスティールで、ソールオリエンスは流石の能力で2着に追い込んできた。
このようにトラックバイアスや展開を考慮して「最高評価の馬を切れるか?」を考えるのもSSPを使う上では重要だ。
 
ちなみにレーベンスティールを頭にソールオリエンス、セブンマジシャン、キングズレイン、ドゥラエレーデ、アームブランシュと紐荒れ狙いで幅広く買ったが普通にソールオリエンスが来て激安配当で無事トリガミになった。ソールオリエンスが来なかったら3着のシャザーンが来て外れるので怒りたくても怒れない。
 
こういう時どう買うのが正解なんでしょうね? 未だに分からない。
やはり見なのか、1.6倍の馬を頭から外せるのに。レーベンスティールの単勝を買う勇気はなかった。無念。
 
 
府中牝馬ステークス

 高いレベルで能力が拮抗してるレース。東京1800は超フェアなコースなので荒れようがない。勝ったのは順当にディヴィーナで2着ルージュエヴァイユ、3着ライラック、4着フィアスプライド、5着プレサージュリフトとSSP指数上位が独占した。
 
さて、今回のようなフェアなコースで強い馬が拮抗して並んだ状態だが、強い馬が4-5頭なら馬連か馬単を狙うのが良いと思う。4頭の内2頭がコケても2頭は確実に来るだろうから高確率での払い戻しが期待できる。
そして今回のような強い馬が6~8頭も居るパターン。これは最高評価の軸から三連複か三連単が良いと思う。同じ理屈で強い馬が6頭もいれば3頭コケても3頭来るからである。
そして強い馬が多いおかげで票が分散してある程度堅くても配当が付く。
 
私は強い馬が大量に居るのに馬連に甘えてキッチリガミりました(1敗)

 
秋華賞

どう考えてもリバティアイランドの1強レース。単勝オッズは1.1倍にまで届いた。ですがイクイノックスの宝塚記念とは似て非なるレースです。

・アスクビクターモアやジャスティンパレスが居たイクイノックスと違って相手になる同世代の牝馬が弱すぎる
・京都2000mはテクニカルなコースとはいえ阪神内回りほどのシビアなコースではない
 
こういう相手が弱すぎるかつコースや距離にも不満がない場合はいくら堅くてもリバティから行ってもオッケーです。
 
行ってオッケーということが決まれば相手探しだが、阪神JFでは2着12番人気のシンリョクカ、3着10番人気のドゥアイズ。オークスでは3着15番人気のドゥーラとこの世代はリバティアイランドが勝ち続ける一方で紐荒れが多発していた。SSP指数でもリバティアイランド以外の馬はほぼ差が内容に見える。
 
ただ、終わってみれば2着マスクトディーヴァ、3着ハーパーと1~3番人気で馬券内が埋まりカッチカチに。
では堅く小点数で行くべきだったのか? というとそうは思いません。SSP上ではリバティアイランド以外のメンバーはほぼ団子だし、実際にハーパー以下のドゥーラ、モリアーナはハナ差クビ差とほどんど差がない。(かなり強かったマスクトディーヴァは5→6に上方修正)
 
よって馬券戦略的には「堅い馬券も入れて引き分けを狙いつつ、上振れを祈って紐荒れを仕込んでおく」はそんなに間違いではなかったのでは(と信じている)

 

SSP指数を利用した馬券戦略例
 
 1強盤石でその他弱い→単勝1.4倍、複勝1.2倍までなら1点買いでGO
 
 1強盤石かつその他団子→↑で勝負できないオッズの場合。連系馬券で引き分けを狙いつつ紐荒れを狙う。あまり賢い馬券とは言えないが1強の場合勝負できる数少ない馬券。
 
1強に不安材料アリでその他団子→穴狙いでおk。不安材料というのはその馬のコース適正とかスプリント戦夏競馬小倉重不良馬場開幕週トラックバイアスなど
 
1強でその他団子→穴狙いでもいいが1強が取りこぼしても2着にくるケースが多い。連系に拘らず単勝で包囲網を敷くなど馬券に工夫がいる。
 
1強もその他強い馬複数→こういうケースでは1強がコケても他の強い馬が来るので結果的に穴が開かない。 そして1強も普通に来るので全く美味しくない。買うな。

1強と強い馬1頭→2頭コケる必要があるので超えるべきハードルは高いが穴が開けば跳ねる。ハートの強いギャンブラー向け。穴以外は買うな。
 
2強→買うな
 
2強その他弱→3~4倍程度のオッズなら単勝2点が成立する 
 
3強→3強盤石なら3頭での馬連BOXが丸い。 3強の中に不安要素がある馬がいるならその中で見込んだ馬から軸に。いずれも小点数が大前提。不安要素のある馬が負ける時はキッチリ負ける馬なら紐荒れを狙う。
 
4~5強→ここまで揃うと1番人気が飛ぶ確率は高いので跳ねやすい馬単推奨。穴は開かない。この場合三連複や馬連は大体配当が終わってる。
 
6~8強→三連系一択。軸を外さなければ小点数でもほぼ当たる。最高評価の軸に迷う時は買うな。
 
波乱模様→波乱が予想されすぎてて逆に穴が来てもオッズがつかないパターン。夏競馬は大体コレ。んで堅い決着になる。自分の予想とオッズに乖離がないならケン推奨


SSP指数を作成してそのレースのメンバー構成がどういう傾向にあるのかを整理することで、↑の様な構図を可視化して馬券戦略が組みやすくなる。
 
SSP指数は一切客観的なデータや数値を用いないことで誰でも簡単に作れる指数となっている。
みんなもSSP指数を使って、当たり馬券、GETじゃぞ~~






SSP指数の改善点
 
 ・逃げ馬の数値が弱く出すぎてしまう。
スローの単騎逃げなどで恵まれて逃げると強いが逃げられなければ脆い。そんな逃げ馬は必然的に数値が低くなりがち。でも逃げが一発穴を開けるケースは少なくありません。
対策としては6-0 など単騎逃げが決まった場合の数値とそれ以外の時の数値を併記することで「逃げが決まった場合に制圧できるかどうか?」を考えれるようにしたい。

・先行馬の数値が弱く出すぎてしまう
 先行馬が最内の好位を追走して勝つというのはありふれた光景。
それだけに恵まれたとして数値を弱く設定しがちですが、そういう馬は競馬が上手いタイプが多く不利な枠からでも先行を決めて恵まれてくるケースがある。
対策としては備考欄に先行力がどうか、今回は恵まれやすいかどうかを併記すること。


 
 
 
 
おまけ
期待値という言葉の罠
 
競馬には期待値という言葉がある。
曰く、「穴党本命党という分類ではなく、期待値の高い馬だけを買う。そうすればトータルでプラスに持っていける」ということで、成る程確かに真理だ。
期待値の高い馬だけを買い続ければ確実に儲けられるだろう。だって期待値の高い馬を買っているのだから。期待値が高いと判断すれば本命馬でも穴馬でも買う。買う馬は期待値の高さで決める。 まさしく究極の馬券術だ。どうしてみんな期待値で買わないんだろう?

ここまで言えば聡明な皆さんならお気づきのことかと思われます。聡明でない皆さんは一生期待値という真理を追い求めてください。
 
そう、期待値の高い馬だけを買えば儲けられるというのは確かに真理ですが、ほとんどの人間は期待値通りには馬券を買えません!

理由は色々ありますが、期待値という言葉が真理すぎる。というのが最大の問題です。
 

 期待値という言葉を意識した時、ほとんどの人が5倍の馬よりも弱い20倍の馬を買ってしまうだろう。それらが能力拮抗だったり少し弱い程度、あるいはトラックバイアスで有利になる予想の上なら期待値という言葉に準じた予想と言えるでしょうが、大抵の場合は2ランクも下の馬をオッズに踊らされて買ってしまっているだけというのが実情です。
 
穴党を否定するために生み出された期待値という言葉はただの盲目な穴党を生み出してしまっているのです。負けたけど期待値に準じた馬券を買ってたからオッケーと心慰めてもその買い方で当てるのは難しいだろう。
では人気サイドならどうだろう。仮にイクイノックスの単勝が2.5倍とする。確かにこれは期待値的にも美味しく見えるが、僕は相手にリバティアイランドやドウデュースが出てくるなら2.5倍でも買いたくありません。小回りコースなら尚更。
 
当たり前ですが勝つとか負けるとか穴が開くとか順当かどうかというのは相手やコース適性、展開の上で初めて決まることで、その馬の期待値がどうとかでは判断できません。

「そういうところまで考慮して考えるのが期待値なんだよ」という声が聞こえてきそうで、実際そうでしょう。期待値という言葉は無敵すぎる。それが期待値理論の最大の魅力であり最大の弱点なんです。

期待値は馬券戦略の真理だが、期待値を始点に馬券を考え出すとドツボにはまるよという話でした。
最近問題になってる競馬AIの自動購入による締め切り直前のオッズ変動なんかは機械が機械的に「期待値の高い馬」だけを買ってるからなんですね。これが人間だと期待値を追い求める中で思考がブレていってこうはいきません。競馬予想は予想力ですが馬券戦略はメンタリティです。
 
我々人間がこのような期待値思考の沼にハマらない為にはそのレースに出てくる馬の能力を比較してそのレースがどういう構図のレースなのか、可視化して整理することが大事です。
 
つまり、SSP指数、使おう!!