を見た。これぞ青春映画!
内容としては少年がバンドを組む。それだけの話なのだが、不況下のダブリンという時代背景も相まって実に等身大に青春の日々が描かれてる。
僕はいわゆる青春とか信じてない系の人間なんです。いわゆるTVマンガで繰り広げられるような青春なんて、ウソっぽいし、バカらしいよね。
僕たちの学校には藤崎詩織もいなければ緑髪のアンドロイド美少女もいないし、修学旅行のバスが事故に巻き込まれたり学校の裏の森で夜な夜な決闘が行われたりはしないわけです。
そんな現実への失望の根底にあるのは、青春ってこんなもんだよな感なのです。
多分皆さんもそれなりに思春期を、「ああ、青春ってこんなもんか」と思いながら過ごされたと思います。
現実の青春は若者の妄想とは違って両親はギグを見に来てくれないし校長先生はバク転したりしない。現実は若者の望むような形にはなってくれない。
車も運転できないしタバコも吸ったら怒られる。親は自分に無関心なくせに口だけはいっちょ前に出してくる。青春って不自由なことばかりだ。
でも、世界は十分劇的なんだ。自分から高い何かにアクセスしてみれば、若者の望む形でなくとも世界は何か応えてくれる。
それこそが青春の本来の形なんだと訴えてくれる良い映画だった。傑作。
しかしこの映画を見て「若いって良いなぁ」と思うのは簡単ですが、それは結構マズいとも思う。
現実はあんなに早くギターが弾けるようになったり、曲が作れるようになったりはしないからねw 罠ですよ、罠。
よく「学生時代に戻れたら真面目に勉強してたのになぁ」なんて言い出すヤツがいますけど、そいつは絶対学生時代に戻っても勉強しないと神に誓ってもいい。大人になってからする勉強は自分から進んでやるんだからそりゃ面白くて当然だ。
実際僕の高校時代なんてゲームとアニメとラノベと漫画とちょっと背伸びして難しい本を読むだけの日々だったからね。他になーんもしてなかった。お陰で友達は1人も出来なかったし。
今にして思えばその頃に絵の練習をしたりプログラムの勉強をしてれば今の自分はもうちょっとは楽に生きれただろう。でも絶対しないからなぁ。今ですらしてないんだからこりゃもうそんなもんだ。
まあでも、これも案外そういうもんかもしれない。
48時間でバーチャルユーチューバーになった人間もいるのだから、バンド何かも始めてみれば案外簡単かもしれない。何事もやってみないと分からないからね。
その「やってみよう」を決心するにはある種無謀な考えが必要になる。年をとってから無謀な考えを持つのは案外難しい。やっぱり若いって良いなぁ
10代サイコー! 青春サイコー!