2020/03/13

映画を見た4 マネーボール


プロ選手引退後、低迷する貧乏球団・アスレチックスのゼネラルマネージャーとなったビリー・ビーン。
彼は青年・ピーターが主張するデータ重視の選手評価をもとに、安い選手を買って勝利を狙う独自の戦略を実践する。
当初は結果が出ず反発を招くが…。

70点

底の浅い映画だった。
試合を見ないGMに感情移入することはできない。すごいのはビリー・ビーンじゃなくてピーター。
でも出てきた選手をWikipediaで調べて経歴を知るのは面白かった。
この映画の価値はそれぐらいです。

2020/03/12

映画を見た3(帰ってきたヒトラー&タッチ)



帰ってきたヒトラー
82点

本日は二本立て。
帰ってきたヒトラーは現代にタイムスリップしたヒトラーがモノマネ芸人と勘違いされ大スターになっていく話。
コメディとしてはシニカルに寄せてる感があるけど、このヒトラーならみんなから好かれるだろうな~!という説得力は十分。
でもヒトラーが好かれるというのはそういうことなんだよな~!
ヒトラーは俺達の心の中にいるんだ!

でも日本人だから、あんまり実感はないな~、

トランプが当選したアメリカとかを思うとこの映画で言ってること洒落にならなくて恐ろしくなっちゃうね。


日本だとこういう革命児の転生モノといえば信長のイメージなんだけど、信長が美化されて描かれるのに対して、ヒトラーは良くも悪くも偶像に対して純粋な形で出してくるのはタブー視された文化故なんだろうな~。


劇中のとあるシーンの背景がどう見てもCGっぽいんだけど、コレ普通の人が見てもCGだと思わないと思うぐらいレベルが高い背景です。
でも、見てたらCGの違和感がバリバリでね、気持ち悪いんですよ~これが。

 CG撮影のシーンだったよ!

普通の人が見ても気付かないクオリティのCG背景をCG撮影のシーンでお出ししてくる技術凄すぎる。
一昔前の特撮モノみたいな落ち方好き。






タッチ
88点

映画やドラマを見た人がこの役者さんが良かった~! とか、この役の人が良かった~~! とか感想言うでしょ? 一般ピーポーに至ってはそれが基本的な映画の楽しみ方だとも思う。
僕はそれ全然分からない。映画をそういう楽しみ方したことがない。
そもそも現実の人間に興味がない。僕の前世は蛇です。

そんな僕でも、タッチを見て「長澤まさみが良かった!」と言う程度には長澤まさみの引力がすごい映画だった。

2世代前の老人からあの頃の人間はタッチの南ちゃんにみんな恋したもんやという話はよく聞いたけど、この長澤まさみならその伝説も頷ける。
みんな南ちゃんに恋しちゃうよ!

こ、これが南ちゃんってやつですかあああああ!!??


何よりこの映画の最大の美点は天気が良い。これに尽きる。
僕は天気が良い作品が大好きなので、作中の天気が良いとそれだけで評価が上がります。


天気が良い~~~



天気が良い~~~~~



2000年代前半邦画のこういう感じの画質すき


青春って晴天だ!!!



作品の内容はとしては、感動するシーンで動きがスローモーションになる演出が多用される邦画の伝統芸能が駆使されており、ウォーターボーイズ感がすごかった。


2020/03/11

映画を見たその2(ラ・ラ・ランド)



映画部第二弾。Twitterのアンケートで決まりました。
 「タッチ」と「氷菓」に一票も入らなかったのちょっとショックですよ。





で、見たんだけどこの映画ヒドいよ!
ドリームにクライミングしていく若者の話だと思ったら成功者でも人生はままならねぇ話だったでゴワス! ゴワスゴワス!
もっと若者の話をせえ! だったらあんなに楽しそうなOPなんか作るな!


この角度でバットに当てれば確実にホームランが打てるのにセカンドゴロを打ってランナーを進塁させることを目的にしてしまった。
だったら最初からホームランの夢なんか見せんな!

映画作ってる人間ってこういう自意識が気持ち悪いんだよな。
ホームランを打てる場面でセカンドゴロを打つことに快感を覚える人は楽しめると思う。


本編で言及されている作りたいものとウケるものは違うという話。
この作品はウケを狙ってスイングしてるのに結局は作りたいものを作ってしまっていて最悪ですよ! 序盤の決められたセトリを途中で変えて勝手に弾きたい曲を弾き出す主人公と何が違うの!?
そのくせ男がめちゃくちゃ健気で良い男なのに、女はワガママで最悪な女で最悪。
これ逆だったらポリがコレの方面から色々叩かれるからこういう形になったんでしょう。わかる、分かるぞ! ビビってるんですよ。イキってるくせにビビってる。

何よりその女が良くない。ただでさえあんまり可愛くないのに、心までブサイクだったら、応援しようがないでしょう!
俺たちは一体誰の夢を応援すればいいんだ!


こんな中途半端な映画作ってたら、誰からも評価されませんよっ!


『ラ・ラ・ランド』は2016年最高の映画のひとつとして大好評を得た。評論家はチャゼルの脚本・監督、ゴズリングとストーンの演技、ジャスティン・ハーウィッツの映画音楽、ミュージカル・ナンバーを賞賛した。第74回ゴールデングローブ賞ではノミネートされた7部門すべてを獲得し[10]、第70回英国アカデミー賞では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997年)、『イヴの総て』(1950年)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)を受け[11]、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』City Of Stars)、美術賞の6部門を受賞した。




う、うわああああああああああああああ(椅子から転げ落ちる)



セカンドゴロを打てば賞が取れる!


次行ってみよう!

2020/03/10

映画を見た! その1(アダムス・ファミリー)

最近大河ドラマの麒麟がくるの過去話を視聴するためにU-NEXTに加入しました。一ヶ月無料です。

月2000円という法外な料金に加えて分かりにくい料金体系。
月2000円の見放題プランでは見られない作品がたくさんあるという謎のシステム、お世辞にも褒められないUIと、国内サービスがこんなんだから外資が幅を利かせるんだよ!
と義憤にかられるぐらいオススメしないサービス。

このようなアレなので継続利用するつもりは微塵もないのですが、ませっかく一ヶ月の無料期間なのだからこれを機に映画でも見ていこうかなと思いました。



で、見たのがこれ。アダムス・ファミリー。
ビックリするぐらい微塵も良い話じゃないのに最後なんかホッコリして良い話を観たみたいな気分にさせてくる。
この「全然良い話じゃないのに良い話に思えてしまう」という感情は作品で繰り返される 悪趣味ジョークの展開そのままであり、意図してやってるならかなりスゴイ。


ウェンズデーちゃんが可愛くて洋ロリも良いなと思いました。
吹き替えのCVが近藤玲子さんという人で(全然知らない人だった)、子供の声なんだけどすごく大人びた凛とした声を出す人で、洋ロリから大人びた凛とした声が出てくると無条件に最高になってしまうのは皆さんご存知だと思われますが、やはり最高になってしまいました。


でもぶっちゃけこういうイロモノなキャラ出して変わった世界で演出~~な映画は好きじゃないです。
次いってみよ~

2020/01/23

奪三振率で見ろ! 12球団期待の投手


実力が未知数の選手の能力を図る指標として、奪三振率を重視するという考え方があります。
野球はボールにバットを当てて点を入れる競技なので、ボールにバットを当てさせない能力が高い投手は良いということですね。

回りくどい言い方になりましたが、早い話が三振が取れる投手は球のパワーがあるということです。
勿論岩隈など打たせて取るタイプの好投手も世の中には沢山居るわけで、一概に奪三振率が高ければ良い、低ければ悪いというモノではないのですが、今回は1~2軍における奪三振率だけを見て12球団期待の若手を発掘していこうという試みをやっていきます。


大雑把な基準として2軍で奪三振率11.0以上。1軍で奪三振率9.8以上の投手をピックアップしていきます。



巨人


該当者 なし


居ませんでした。2軍で最も高い奪三振率の投手が森福(11.6)です。

該当するほど高い訳ではないですが鍬原は2軍50三振で奪三振率10.5と期待が持てる数字。
ただ昨年の奪三振率が11.8だったことを考えるとやや物足りなさはあります。

他にも大江や堀岡など三振奪取能力の高い選手は数多く居ますが、飛び抜けた選手は不在。

横浜

国吉佑樹 28歳


1軍奪三振率 10.5 81奪三振
2軍未登板

若手かどうかは置いておいて、1軍で81三振を奪い奪三振率10.5は驚異的。
昨年もイースタンで奪三振率11.9を記録するなど三振を奪う能力は1軍、2軍を問わず圧倒的。
昔はここまで三振を取れる投手ではなかったので、160kmを記録したことからも成長を遂げたと見て間違いないだろう。


進藤拓也 27歳


1軍奪三振率 6.4 5奪三振
2軍奪三振率 13.7 62奪三振

メガネをかけて横手から150kmを超えるボールを投げ込むパワーサイド。
2軍奪三振率は驚異の13.7!!!???
1軍では先発として起用されるもデッドボールをぶつけまくり防御率9.00と結果は残せなかった。



阪神

尾仲祐哉 25歳


1軍奪三振率 9.5 6奪三振
2軍奪三振率 11.2 53奪三振

ルーキーでありながら大和の人的補償で横浜から阪神に移籍した右腕。
球速は並だが、スライダーとカットボールを武器に三振を奪う。
1年目に2軍で防御率1.38 奪三振率12.6を記録したことを思えば今年の2軍防御率4.25というのはかなり物足りない。


広島


島内颯太郎 23歳


1軍奪三振率 10.3 33奪三振
2軍奪三振率 8.1   19奪三振

登板機会の関係で数は稼げなかったものの、ルーキーでありながら1軍奪三振10.3とかなり有望な成績に。
なんと言っても面白いのが球種構成で投球の74%以上がストレート!
三振もストレートで奪いまくっています。またフォークの被打率は.000という数字がキラりと光る。
チェンジアップを交える器用さもあり、広島の藤川球児になるかもしれない。



30歳の立派な一軍主力戦力なので取り上げませんでしたが中村恭平は1軍奪三振率11.7と素晴らしい成績。
今年ブレイクした遅咲きの投手ですが、球威が落ちない限りは一発屋に終わる可能性は低そうです。


中日

藤嶋健人 21歳


1軍奪三振率 10.3 35奪三振
2軍奪三振率 9.0  4奪三振

キンブレルのモノマネをした鈴木博志はシーズン途中で守護神を剥奪される無念のシーズンに終わったが、上原のモノマネをした藤嶋は見事台頭に成功。
血行障害を発症し手術を受けるなど万全のシーズンではなかったが、中盤に昇格すると21試合を連続無失点に抑えるなど若い力で中日のブルペンを支えた。
サンプルは多くはないが、ストレートの被打率.140 空振り率14%は見事の一言。そこにキレるフォークを交えて三振を奪っていく。

制球も良く、若いながらも完成度の高い好投手。



ヤクルト

中尾輝 25歳


1軍奪三振率 11.5 18奪三振
2軍奪三振率 11.8  48奪三振

前年に54登板してるので取り上げるのはどうかと思いましたが1、2軍双方での奪三振率の高さからピックアップ。
ストレート、スライダー、フォークで構成するオーソドックスなリリーフタイプ。
今季は故障もあり1軍では防御率8.36。2軍でも防御率4点台に終わりましたが球の力は依然としてあるので、万全に投げられれば活躍できそうです。


西武

平良海馬 20歳


1軍奪三振率 8.6  23奪三振
2軍奪三振率 12.3  22奪三振


皆さんご存知沖縄の158km右腕。平均球速150kmオーバーの直球は超弩級。
20歳でコレなのだからあと数年もしたら160kmは間違いなく出すであろう豪腕。
スピードは正義。

本来平良の役割をやるべき中塚さんは2軍で何故か三振が取れないでいる。


ソフトバンク

該当者 なし


プロスペクトが山程いそうなソフトバンクは何故か該当ナシ!

というのもホークスの2軍はある程度1軍に近い投手が登板することが多く、荒削りな投手は3軍を主戦場にしているために2軍成績では有望株は分からないんですね。
なので3軍を主戦場にしている有望株を紹介します。
3軍は通常の2軍相手の他、教育リーグ、独立リーグ、大学や社会人、3軍同士の試合を含むのである程度成績にバイアスはかけてください。



尾形崇斗 20歳


2軍奪三振率 0.00  0奪三振
3軍奪三振率 14.3  104奪三振
フェニックス 20.2  18奪三振
台湾WL   17.7 23奪三振


一部界隈ではかなり有名で全然隠れてない隠れた逸材。
育成2年目でありながら3軍で104奪三振をマーク。奪三振率は驚異の14.3!!!???????
2軍では2失点で降板し防御率27.0と奮わなかったものの、ホークスの3軍を代表するトッププロスペクト。
フェニックスでも奪三振率20.25を記録するなどその能力は圧倒的。

現在は140km台の直球でバッタバッタと三振を奪いまくっているが、これで球速が上がるともう手が付けられない。鷹の第二の千賀候補。


160km左腕の古谷は2軍での奪三振率が抜けていないので今回は省略します。





楽天

小野郁 23歳


1軍奪三振率 6.7 14奪三振
2軍奪三振率 12.5 53奪三振

これも一部界隈では有名な全然隠れてないプロスペクト。
2軍では守護神として毎年抜群の成績を残すも、1軍ではまだ厳しいという壁に悩んでいたところを鈴木大地のFA補償でロッテへ移籍。
今季は奪三振率が一気に増加。新天地での活躍に期待しましょう。



千葉ロッテ

該当者 なし


石崎の奪三振が13.1と圧倒的ですが投球回が少なく29歳、1軍では奮わなかったことから今回は除外。
先発ローテーションの柱としてフォークを武器に今季ブレイクした21歳の種市は1軍で135奪三振を奪い奪三振率10.4と好成績を収めています。

今季は楽天から小野を獲得したので、該当者はあるといえばある。



日本ハム

西村天裕 26歳


1軍奪三振率 11.8 55奪三振
2軍奪三振率 9.7 21奪三振

150kmオーバーを計測する社会人右腕。
2年目となる去年は1軍での奪三振率11.8という破格の成績をマーク。
投球の8割を占めるストレートとスライダーの球威は並だが、必殺球のフォークが被打率.000 空振り率30%と圧倒的。
フォークを主体にするピッチングではなく、ストレートとスライダーで組み立てて不意にフォークを交えるスタイルだ。

回跨ぎをこなせるタフさがありショートスターターに挑んでいる日ハムでは今年も重宝されるだろう。



オリックス

吉田凌 22歳


1軍奪三振率 4.1 2奪三振
2軍奪三振率 12.8   37奪三振


また吉田だ!  また吉田だ!

2軍では最大の武器であるスライダーを駆使して防御率1.38をマークし無双するも1軍では通用しなかった。
スピードは決して速くはなく、スライダー以外に武器はないため正直これまでのメンバーと比べるとロマンという点では数段落ちる。
ただやはりスライダーは良いので、数年後には中継ぎで30~40試合登板はしていそう。名前といいそういう意味でも実にオリックスらしい選手。



おわり
一人でも多くのプロスペクトが1軍戦力になるといいですね