大阪杯が終わった。勝ったのはポタジェだ。レース前にはポタジェを評価していたのでこの勝利は嬉しい。しかしポタジェから馬券を買っていなかった。エフフォーリアが居たからだ。しかしこのレースにエフフォーリアは居なかった。キャリア史上初の惨敗である。これからの馬の将来を心配したくなるような目を覆いたくなる大敗。武史も最後ほとんど本気で追ってなかった。俺は不貞寝した。寝てる間もずっとエフフォーリアについて考えていた。
調教
よっぽどのことがない限りエフフォーリアの連対は揺るぎないと思ってたけどちょっとよっぽどのことが起こってるかもしれない
— レトテイ (@retokasu) April 2, 2022
レース前にはこのようなことを言っていた。(それでエフフォーリアから軸で買ってるのだから典型的な空気に流されるアホである。しかし今回ばかりは責めてくれるな!)
エフフォーリアの調教は明らかに悪かった。素人目で見ても気合乗りが足りていないのが分かる。3頭併せで全く前に出ていけない馬がG1に勝てるはずがない。普段から調教駆けしない馬ならそれでいいが、エフフォーリアは有馬記念の時は抜群の動きを見せていた。
有馬記念調教
大阪杯調教
有馬の調教を見てから大阪杯の調教を見ると動きの悪さが目に分かると思う。
武史Jは天皇賞が絶好調で有馬記念が絶不調、今回はその中間ぐらいと語っていたがエフフォーリアは連戦に弱い馬でコンディション的には確かにそうなのだろう。しかしメンタリティは間違いなく過去一でドブだった。
何故ここまで調教で気合が乗らなかったのか
1つはエフフォーリアは現役最強馬になってしまったという理由が挙げられる。
天皇賞(秋)時はあくまで古馬に対するチャレンジャーだった。有馬記念はその疲労があったが流れでなんとか押し込めた。そこで完勝してしまったことでエフフォーリアは誰もが認める日本最強馬になってしまった。誰だって日本最強馬を壊したくはない。ただでさえエフフォーリアは繊細な馬だ。気合乗りが足らないからと言って強い調教を付けるのは難しいだろう。
遠征~輸送でその間調教が出来なかったことも武史Jが敗因に挙げている。
これからエフフォーリアの敗因は遠征説、阪神苦手説などが囁かれるだろうが自分は全くそうは思わない。調教で気合を乗せられなかったこと。これが敗因の8割である。
勿論輸送でその間叩けなかったことも影響している。それは事前調教でしっかり叩ければ解決するものでエフフォーリアが輸送を苦にするタイプという説には繋がらないと思う。
エフフォーリアは太かった
地球は青かった。今回+2kg出走だった有馬記念時より更に増やして522kg、+6kg。馬の成長分とも取れるかもしれないが有馬記念から3ヶ月しか空いていない上に有馬のダメージを回復させるために回復期間を入念に取っている。単に太いだけです。
そしてこの太め仕上げ自体はおそらく陣営の狙い通りだろう。
1つは今回がエフフォーリアの初遠征ということ(新馬戦の札幌は長い期間を使って乗り込んでるのでノーカンです)。輸送で体重がガクッと落ちることを考慮すれば太めに仕上げるのは正しい判断だ。もう1つはエフフォーリアは大阪杯の後宝塚記念を見据えているということ。宝塚記念でベストの体重に持っていくためには大阪杯はやや太めに仕上げておく必要がある。全く正しい判断だが、しかし今回はその判断の結果、調教が足らずエフフォーリアに気合が乗らなかった。
エフフォーリアは走る気がなかった
地球は青かった。武史Jはレース前秘策があると言っていた。阪神競馬場は前残り。エフフォーリアはスタートも上手い。武史の必勝パターンは前目につけての先行押し切り。となれば予想できる作戦は一つだろう。レースはおそらくジャックドールがハナを取る。アフリカンゴールドも競りかけるだろうがが無理して逃げるアフリカンゴールドと無理せず逃げられるジャックドールではダッシュ力が雲泥の差である。この2頭を追走するのがおそらくレイパパレ、これだけ前に強いメンバーが前残りTBで揃うとHペースは必至で前に行った馬にはしんどい展開。そのレイパパレの後ろ、4~5番手につけて前目に有力馬を目に入れつつ4角で先団に立ちそのまま押し切る。エフフォーリアの実力ならばこのパターンで100回やって90回は勝てる。オッズは1.5倍もついていた。エフフォーリアの単勝に全ツッパだ。しかしそうはならなかった。
スタートこそ上手く切ったが武史がどれだけ懸命に追ってもエフフォーリアはビクともしなかった。馬に前進気勢が一切感じられなかった。
田原成貴の優しい言葉が胸に染みる。
大阪杯
— 田原成貴 (@tabaraseiki0115) April 3, 2022
エフフォーリアが惨敗するとは…
いつもの前進気勢がなかったな
あの行きっぷりではジョッキーはどうすることもできないよ
武史君の責任ではないよ
故障してなければいいけど
エフフォーリアが前に行かなかったことで結果としてエフフォーリアはコーナーで馬群に揉まれることになった。この馬は繊細な馬で日本ダービーも1枠1番で馬群に揉まれたことが敗北の一因になっている。直線向いてからは目も当てられない惨状でしばらくはこのレースを見返せないと思う。
エフフォーリアは日本最強馬になったが故に、宝塚を見据えたが故に、遠征を考慮した故に気合乗りが足らず、前に行けず、馬群に揉まれてしまった。
これが今回の敗因であると結論付けたい。
鹿戸調教師がTwitterでゲート内で突進して顔が腫れる怪我があったと言っているがこれは敗因を探したいファンへのサービスのようなもので本質的な敗因ではないだろう。
また繰り返しになるが初の輸送や阪神が直接的な敗因になったとは全く思っていない。
馬体に問題がない限り自走は宝塚記念だろうが、直前調教で良い動きをしていればエフフォーリアを狙うし、今回の様な足りない調教であれば切るだろう。
エフフォーリアが次走も無事に出走して復活を遂げることを願ってやまない。
さて、本題の桜花賞ですがナミュールとプレサージュリフトに注目します。レトカスでしたぁ。