若木民喜先生のキングオブアイドルが終わった。
というわけでサンデー買ってきたよ。人生初サンデーです。
僕は大のジャンプアンチで、ジャンプで連載されてる作品は全部嫌いで昔からサンデーの作品を好んで愛好していたサンデーキッズなのですが、サンデー雑誌を買ったのはこれが初めてでした。
昔はサンデーといえば子供が買うのに恥ずかしいグラビア表紙だったんだけど、時代は変わったね~。アムロさん。本屋に行ってコナンの棚見たらアムロさんがちょっと出てますとかアムロさんの回ですとかアピールしてて必死だな~と思ったよ。まあ良いことだと思います。
さてキングオブアイドルの話。
終わったというのは体の良い話で、6巻で終了。つまりは打ち切られたということだ。
メンバー紹介も終わって、5巻から二学期の新たなるストーリーが展開されていく……。というところでの打ち切り。
一読者としてすごく悔しいし、歯がゆいね。
僕が好きになったものはすぐ終わってしまうという法則がここ数年で発生していて、ミリオンライブ! TCGirls、JKすぷらっしゅ! そしてキングオブアイドルというわけです。あとデミライフもか……。
そんなに漫画を読まない自分が買った作品がことごとく終了していく。これは呪いか何かなのか? まあそういう話は置いておいてキングオブアイドルが終わります。うん、終わるんだよ。1巻を読み終わった時、僕は最高にワクワクして、少なくともあと20巻ぐらいはこのメイツ達の話を読んでいたいと思ってたんだけどね……。
そもそもキングオブアイドルとはなんぞや? という話をすると女装した主人公がアイドルになるという
どこかで見たようなコンセプトから若木民喜の哲学&日常節が炸裂するハイパーメロウコンテンツなのです。自分でも何言ってるのか分かんないけどまあ読めば分かるぜ。
僕のオタク気質の1つに「作者推し」というのがあって、作者が推せる人間かどうか、その作者がどういう人生を歩んできてどういう価値観で作品に取り組んでいるのか、どういう作品に影響されてきたというのにすごく興味がある人間なんですね。まあ珍しくもない。
その点若木民喜先生という人は京大哲学科を卒業して、漫画家になろうと上京するも挫折して家に引きこもって無数のエロゲーを遊び続けていたらエロゲーのレビューサイト運営で界隈では有名人になり、家から叩き出されそうになったところで再び漫画家を志し、2作目のギャルゲーを遊び続ける主人公を扱った作品が大ヒット、アニメも3期まで制作されたという超推せる人なわけです。
ブログでパーソナルな話を積極的にしてくれるのも熱い推せるポイントだ。何より若木先生は自分の人生を漫画に落とし込むのが抜群に上手い。「自分の話」をするのが天才的に上手い人なんですね。僕は人の話で聞いてて一番面白いのは「自分の話」なんですよ。もっと言うと自分の価値観の話。他人の話ばかりする人間はつまらないでしょう。まとめサイトのURLに一口コメント残してツイートするような……。
それはともかく若木先生とは自分の人生を切り売りして漫画にする方であると。そういう人なわけですが、このキングオブアイドルは特にそうだった!
キングオブアイドルとは若木民喜である。と言い換えてもいいだろう。最初はこの作品はフィジカルだ! と宣言していたのに、ドンドン理屈っぽくなっていくのも素敵だった。
これは何度も書いてるけど若木民喜という人はロジカルとリリカルのバランスが絶妙なんですよね。くろば・U先生なんかもそうだけど、頭の良い人ほど(この表現はどうなんだ)論理を活かすには感情が必要で、感情を活かすには論理が必要ということを理解していると思う。
2話以降からすでにロジカルの方に傾いて行っちゃったけど、むしろそっちの方が良いバランスなんだと。このバランスの方が心地いいのだと若木先生が知っているからこその方針だったのかと思っている。
え~っと、長くなってシッチャカメッチャカになってきたのでまとめますが、結局何が言いたいかと言うと……
キングオブアイドルを読もう!!!!
打ち切られた作品を買うというと抵抗があるかもしれないけど、キングオブアイドルはそんなことすら気にならなくなるぐらいパワーのある作品なので、これは読まないと、もう、損!
キングオブアイドルを読んでそこらへんの雑魚オタクにキングオブアイドルの読了の有無でマウンティングを取ろう!
あと神のみぞ知るセカイは勿論のこと、ねじの人々や16bitセンセーションもそろそろ総集編が出るだろうから買おう。
出るよね?
つまり若木民喜作品は全部読め!!!
おまけ