2022/12/11

たった3戦で評価する香港スプリント

 
 
 
大前提として日本馬のレベルは世界最強である。
ダートが主戦場の米国、貴族の泥遊びの欧州を除いて軽芝のカテゴリーでは日本馬が世界最強として君臨している。
特に賞金の高い香港、ドバイの芝カテゴリーは日本馬が毎年の様に荒らしている。
今年の香港国際競争もマイル、カップ、ヴァーズといずれのレースでも日本馬が席巻するだろう。 

そう、スプリントを除いては……


  • 香港スプリント
香港といえば今や日本馬のおやつだがことスプリントのカテゴリーに至っては違う。
ムキムキのオカマに日本馬はただただ蹂躙されるだけだ(その魔境を連覇したロードカナロアはあまりにも偉大)
 
よって香港スプリントでは日本馬は軽視するのがベター。しかし馬券が国内で発売される都合上人気は日本馬に集中する。このオッズの歪みを活用して儲けようというのが今回の企みだ。
なお私は今年プリンスオブウェールズ(シャフリヤール)、凱旋門賞(タイトルホルダー)で非国民馬券を広く組んだがしっかり軸抜けして全敗している。自民党による悪魔の増税策も近い。日本のためにもここで勝って国庫から金を抜き取らねばならない。
 
 
  • 香港競馬が分からない
しかし誰も香港競馬が分からない。香港競馬が分かっているやつなど見たことがない。
幸い香港の競馬は全てシャティン競馬場で行われるし
5月 チェアマンズスプリント(G1 シャティン1200m)
10月 プレミアボウル(G2 シャティン1200m)
11月 ジョッキークラブスプリント (G2 シャティン1200m)
 
と1200mの同条件の重賞が多い。香港スプリント出走馬は大体このレースを使っておりこの
3戦だけを見て香港スプリントを当てようというのが今回の趣旨である。
 

  • チェアマンズスプリント
1着 ウェリントン
やや外目の枠も好スタート。内に潜り込むことはできなかったが
4-5番手で先行に成功。直線では好位置を確保すると伸び足で好位抜け出し勝利の横綱相撲。
評価◎

3着 スカイフィールド
やや外枠から後方追走。
内を意識しながら一頭分中目を走って直線でも内から中に進路を見出して最後はよく伸びている。
評価◎

4着 スーパーウェルシー
中枠から中団後方のスタート。コーナーは最内回って
直線ではウェリントンを目標にしてそこそこ伸びている
評価▲

6着 サイトサクセス
内枠から好スタート、好ダッシュで3番手の絶好位置を確保。
そのまま直線に向いて先頭に立ちかけるがウェリントンに差され残り100mで失速してしまった。
評価 △

7着 ストロンガー
テンのダッシュで勝てず最後方から。
コーナーでは最内を回してコーナーで外に持ち出す際に狭くなり態勢を崩すも最後は伸びている
評価△


  • プレミアボウル

1着 ウェリントン
好スタートで好位確保、最内進行して直線では我慢
逃げたラッキースワイニーズを目標にして差し切った
評価 ◯

2着 ラッキースワイニーズ
スタートは並もガシガシ追いまくってハナを確保。
直線で粘り込んだが最期にウェリントンに差された
評価 ◎

3着 スカイフィールド
出足がつかず出遅れ、最後方から。
コーナーでは最内を使って直線で中目に持ち出すと馬群をこじ開けて伸びてきた
評価◎

5着 デュークワイ
テンのダッシュで勝てず中団後方から。
コーナーでは中目を通して直線では進路探しは比較的ラク。
ただ、ゴール板前ではスカイフィールドに差された
評価 △

6着 コーディーセプスシックス
テンのダッシュで外から被せられて最後方2番手から
コーナーでは中目を通して直線では外に持ち出した。
伸びているが着順は付いてこなかった。着差は少ない。
評価 ◯

7着 ストロンガー
最内枠もダッシュで勝てず中団後方から。
コーナーでは最内を使って直線ではやや中目に持ち出すと進路が狭くなる。
残り150mで線路が開けてからはそこそこ伸びている。
評価 △

9着 クーリエワンダー
中枠で良いスタート。先行集団の位置を確保。
直線では進路がなく苦しんだが進路を見つけてからはそれなりに伸びた。
評価△

10着 ラッキーパッチ
外をまくりながら回したのが辛かったか直線で失速
先日疝痛のため死亡;;

12着 サイトサクセス
大外発走もスタートポンと出ると先行集団に取り付いた。
ただコーナーでは最も外目を回される形。
4角先団で直線向くも最後は大きく失速した。
評価 ▲

  • ジョッキーCスプリント
1着 ラッキースワイニーズ
外枠発走だがある程度のスタートからガンガン追って先行集団の一つ後ろのポジションを確保。
コーナーではなるべく内目によって直線では外に持ち出すと末脚を発揮して差し切り勝ち。
評価◎

2着 ラッキーパッチ
内枠を生かして好スタート。
先行集団の一つ後ろのポジションを確保すると最内を回して
直線でも伸びてきた。最後はラッキースワイニーズとの一騎打ち。
先日疝痛のため死亡;;
評価◯

3着 デュークワイ
やや外枠から出足がつかずに後方2番手から
コーナーでは最内を回してイン突き。
直線で中々加速できなかったが残り150mでトップスピードに乗って伸びてきた。
評価△

4着 サイトサクセス
外目の枠も見事なテンのダッシュで2番手確保。
コーナーでは中目を回されたが3番手で直線に向くと伸び足は良く抜け出して先頭に立つが
最後は差された
評価◎

5着 コーディーセプスシックス
中枠の発走。好スタートを切るも無理に追わず下げて中団後方の位置に。
コーナーではやや中目を回し直線では時間をかけて外に出すと伸び足の迫力は十分。
最後は勝ち馬に迫ったが届かなかった。
評価◎

6着 ウェリントン
ロケットスタートを決めてハナに立つがその後抜かされ5~6番手
コーナーではやや中目を回されるも直線向いて絶好の手応えで上がって先頭に立ちかけるがラスト100mでやや失速した形。
評価◯

7着 ストロンガー
最内枠も出遅れる。最後方からになりかけるがガンガン追って中団後方になんとか取り付いた。
中目を回すも直線ではやや進路が狭くなるシーン。
残り100mでもあまり伸びず6着以上との差は大きい
評価×

8着 スカイフィールド
大外発走。テンでは無理せず敢えて一番後ろを選択。
コーナーでは中目を使いつつ直線では大外に持ち出した。
良い足を使っているが流石に位置が後ろ過ぎたか届かない。
評価△

9着 スーパーウェルシー
中枠でスタートは並。中団の位置からコーナーでは外目を回される形。
直線で外に持ち出しそこそこ伸びてはいるがラスト100mでの足がなかった。
評価×

10着 クーリエワンダー
スタートは可もなく不可もなくもテンのダッシュでついていけず中団後方。
直線では大きく外に持ち出したがこの位置からでは届く足は持ってなさそう。
見せ場はまるで無かった
評価×
 
 

  • 総合評価(3戦の評価+枠順)
◎ラッキースワイニーズ
スタートは並もガンガン追いまくることで好位置を確保しにいける先行力。
中団に置いても伸びる末脚を持つなど枠に泣かされない能力とどの位置でも仕事してくれる期待感がある。

◯ ウェリントン
とにかくスタートが上手く良い位置取りから競馬が出来る。
最後勝負できる足も持っている横綱型。
内枠を引けばレースセンスに手がつけられないが外目の枠なら最後の地力が突出しているわけではない。

▲コーディーセプスシックス

結果は中々ついて来ていないが枠に泣かされた感もある。
末脚はメンバー随一で差しが決まるならこの馬。
イン突きできれば……というところだが大外枠を引かされてしまった分は割り引き。

△ スカイフィールド
前年の香港スプリント覇者。
末脚は魅力十分。テンのダッシュ力が低く常に最後方からになりがちで勝ち切るにはインを突く必要があるだろう。
今回は11番枠。基本的には善戦ポジションの馬で(日本馬で例えるならナランフレグ)
ここは紐までと見る。
 
△リムズコジオスコ

誰ーーーーーー!!???


☆サイトサクセス

テンのダッシュ力が屈指の飛ばし屋。
ただ前半足を使ってしまうのか後半失速するパターンが目立つ。
絶好のレース運びをしても勝ち切れる能力はないというのが実情だろう。
惜しいレース自体はしているのでこの枠なら紐に抑えてもいい

☆スーパーウェルシー
1000直で4戦3勝の1000直の鬼。
最内を回したチェアマンズスプリントでそこそこ伸びる足を使ってはいるが
経済コースを通ってこのぐらいの馬ということ。
枠は悪くないのでオッズ次第では一考の余地あり

-ストロンガー
テンのダッシュ力が遅くそれをカバーできる末脚もない。
厳しい。

-クーリエワンダー

特徴が無く重賞では厳しい。
昨年の香港スプリントでは絶好位置を回しているも最後は差されている。
あれがこの馬のベストパフォーマンスだろう。

-デュークワイ
イン突きを決めたジョッキーCスプリントのパフォーマンスは評価できるが
テンのダッシュ力が低く12枠かつレベルの上がったG1ではあの再現はハードルが高い。



  • 最後に
企画倒れになるが日本馬からはレシステンシアを推したい。
ワールドクラスの先行力を持つこの馬が1枠を引けたのは非常に大きい。
この枠なら前に行っても、外から被されて中団になってもどちらでも構わず臨機応変に対応できる。鞍上もモレイラと言う事はない。
日本馬には厳しいレースだがこの馬は香港のムキムキのオカマみたいなものだし例外だろう。
ラッキースワイニーズと並ぶ◎評価としたい。